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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・『苦労納御礼・今昔桃太郎』(くろうのかいあり かんしゃかんしゃ・いまはむかし ももたろう)です。
今日の絵は、歌舞伎版の桃太郎なんですが、内容は20年後の桃太郎という設定になっています(笑)
1枚目の絵は、桃太郎の母親である、桃の妖精が、窮地に陥った桃太郎を救う場面です。
2枚目は、母に助けられた桃太郎が、再び鬼ヶ島へ向かい、鬼退治をする場面を描きました。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『苦労納御礼・今昔桃太郎』
(くろうのかいあり かんしゃかんしゃ・
いまはむかし ももたろう)
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あらすじ
●平成16年12月、歌舞伎座上演。
●作:渡辺えり子
●主演:五世中村勘九郎(十八世中村勘三郎)。
◇◇◇
昔、鬼退治で英雄となった桃太郎。
だが今は、自分で動きもとれないほどに体重も増えて酒に博打に、家計は火の車。もはや、何のやる気も起きない。
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村人達からは呆れられている。
実はこれは鬼が仕掛けた作戦。
周囲はおろか本人さえも気付かない。
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桃太郎の妻と、桃太郎に忠実な忠吉、そして薬売りは、実は桃太郎に復讐し、国を奪うことを企む鬼の変化した姿だったのである。
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本物の妻は桃の木に変えられていた。
桃太郎と甥・宗蔵を過保護に育て、桃太郎の娘・桜を躍りが止まらない状態にしたのも鬼。
そしてどこからともなく現れる「薬売り」。
しかし万病に効くと触れ込みながら売った薬は「踊り薬」であった。
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この薬売りの彼こそが、鬼の頭領だったのだ。
踊りの止まらぬ民衆を前に、決起到来とばかりに姿を現した鬼達。
万病に効く薬と偽って、桃太郎と村人たちに服用させ、みんな鬼の思うままに、躍りが止まらなくなってしまう。
踊り続けながら裏庭の桃の木の前にやってきた桃太郎は、二十年も騙されていたことに気づかなかった自身を悔やむ。
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そんな彼の前に、桃の妖精である、桃太郎の母が現れる。
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桃太郎の母は、自分が希望という大きな夢と交わって生まれたのが桃太郎であると、告げてくれる。
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『夢は力を持っている。その力で唯一無二の命を生きるように』
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桃太郎の母の、桃の実の力で桃太郎も、本物の妻も、息子も、村人たちも助かり、踊り続けて痩せた桃太郎は鬼たちに挑むこころも取り戻す。
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そして、年老いた犬、猿、雉の子孫をお供に再び鬼ヶ島へ向かう。
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衣装メモ
桃太郎の母である、桃の妖精の衣装は、全体的にピンクで統一されたドレス風の衣装です。
ピンク色の衣装には、桃の実がデザインされています。
肩からは、紫色の豪華な袖無しを身に付けています。袖無しには、金銀で桃が描かれています。
そして花魁風の前帯を締めています。帯は青色に雲の絵柄がデザインされています。
下は、ピンクと赤で統一された、スカートのようなドレスになっています。
和風と洋風が合体したような衣装です。
そして桃太郎の母親の頭には、ピンク色の扇をかたどった冠に、桃が付いています。
桃の髪飾りもたくさん付いています。赤いリボンの髪飾りも見えています。
さらに、金色の大きな桃が背中に付き、周りに桃がたくさん付いています。
桃太郎の母親は、桃の妖精なので、羽が付いています。
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そして桃太郎の衣装は、桃が描かれた白と赤の袖無し姿です。中に鎧を付けています。
下はオレンジ色の袴です。
桃太郎の頭には、力紙(ちからがみ)と呼ばれるものを付けています。
顔は、赤い隈取りを施し、凜々しい表情になっています。
桃太郎は軍扇を手にして、「日本一」と書かれた旗を背負っています。そして、纏(まとい)や扇も付いています。
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一方、鬼の頭領の衣装は、紫地に金色の雲と雷が描かれています。
頭に2本の角、顔は青い隈取りをして、真っ赤な口を開けています。
鬼の下部からは、雷が出ています。
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今回の表現ポイント
●桃太郎の鬼退治の場面は、水色を背景色に紫色の黒雲、雷鳴がとどろいています。
そして大きな纏(まとい)の先端には、桃がデザインされています。
纏の隣には、大きな扇が開いています。
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●桃の妖精の場面は、たくさんの桃があり、黄色い雲が昇り龍のように流れています。
水色の部分には格子模様、緑色の部分には、桃の絵柄がデザインされています。
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20年後の桃太郎の話を、全体的に現代風の色彩で表現し、煌びやかな場面と激しい戦いの場面を表現しました。
今回は、歌舞伎狂言・『苦労納御礼・今昔桃太郎』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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