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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『都鳥』（みやこどり）です。
今日の絵は、好きな男性を屋形船で待つ女性を唄った舞踊です。
主役は、屋形船で待つ女性です。
今日のあらすじは、後半が女性の心情になっています。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『都鳥』
（みやこどり）
男性を待つ女性
（※クリックすると画像が拡大します）
あらすじ
| ●長唄。
●初演：１８５５年６月（安政２年） ●作曲：二世杵屋勝三郎 ●作詞：伊勢屋喜左衛門 |
「都鳥」とは、現在「都民の鳥」に指定されているユリカモメのことである。
待ち人の事を想いながら、屋形船で一人過ごす女性。
屋形船で一人過ごす女性
（※クリックすると画像が拡大します）
隅田川の流れは、限られた時を刻んでいるかのようである。
刹那の逢瀬は嬉しくも、無情にも明け方を知らせる鐘が鳴る。
東の空へと飛んでいく都鳥を追い、夏の空が白ずんでいく。
海鳥と女性
（※クリックすると画像が拡大します）
◇◇◇
あなたが来るのを
待っている船の中で、
いつもよりずっと
あなたのことを思ってる。
行き過ぎる人たちに
ただ名前を聞かれるだけの都鳥は、
もうどれくらい隅田川に住んで、
去って行く人を見送ってきたんだろう。
踊る女性
（※クリックすると画像が拡大します）
土手の桜を映す水面が
ゆらゆら揺れて、
都鳥もゆらゆら、きれいね。
長いこと逢えなかったのは、
私の知らない遠くの誰かが、
あなたに雨を降らせていたからでしょう。
女性は心情を綴る
（※クリックすると画像が拡大します）
私にできるのは、
待乳山聖天にお祈りして、
ただあなたを待つことだけでした。
だから逢えて嬉しいの。
ね、もっとこっち来て。
そばへ来てあれをご覧なさいな。
夕闇の中、都鳥の影がふたつ重なって。
私達みたいね。
海鳥を眺める女性
（※クリックすると画像が拡大します）
あなたの腕の中にいる夜は、
時間が過ぎるのも分からなくなる。
川の音しか聞こえない、
夏の闇の深いところまであなたに溺れて、
つながったり、ほどけたり、
一晩中、それでいいよ。
いつの間にか、しらじらと、
別れの合図の鐘が鳴った。
夜が明ける
（※クリックすると画像が拡大します）
今、ちょっとほっとしたでしょ。
憎たらしいわ。鐘の音じゃない、
鐘の音くらいでつれなく明ける
短い夏の夜が。
それから、鐘の音くらいで
朝の顔に戻るあなたも。
好きよ。ごめんね。
都鳥
（※クリックすると画像が拡大します）
衣装メモ
●主役である女性の衣装は、紫の着物を着ています。
芸者さんのような姿ですね。着物は、紫色から黄色へとボカシが入っています。
衣装には、草花が描かれています。
そして、右手に扇を持っています。
踊る女性
（※クリックすると画像が拡大します）
今回の表現ポイント
●背景は、屋形船が見えています。
屋形船は隅田川に浮かんでいます。
そして、大きなカモメが２羽飛んでいます。
空や川の向こう側にも、たくさんのカモメが飛び回って遊んでいます。
近くで飛んでいるカモメを銀色に、遠くで飛び回っているカモメは紺色で描きました。
さらに、道路もカモメの模様になっています。
都鳥
（※クリックすると画像が拡大します）
今回は、屋形船とカモメの色に少し苦戦しました(笑)
上にも下にも、カモメがたくさん飛んでいます。
今回は、歌舞伎舞踊・『都鳥』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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