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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『水売り』(みずうり)です。
今日の絵は、江戸の街を水売りが売り歩く舞踊です。
主役は水売りです。今回は水売りを女の子で表現しました。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『水売り』
(みずうり)
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あらすじ
●常磐津
●初演:1813年(文化10)6月江戸森田座 ●作詞:二世桜田治助 ●作曲:三世岸沢古式部(二世岸沢式佐) ●振付:初世藤間勘十郎 ●本名題:『茲姿八景』(またここに すがたのはつけい)の一つ。(※7世市川団十郎の近江八景八変化所作事) |
◇◇◇
江戸時代の夏,日照りが続いて水が乏しくなると,特定の井戸と契約している水屋が,1荷100文ぐらいで売りさばいたり,あるいは砂糖を入れた冷水や,白玉やところてん(心太)も売る風俗を舞踊化したもの。
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「水売り」とは、水を入れた桶をてんびん棒などで担いだり荷車に積んで飲料用の水を売り歩く商売をいう。
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日本では水屋ともいった。水道が普及する以前は,水はもっぱら井戸に頼るしかなかったが,水質の悪い所や井戸に遠い家では水を1荷いくらで水売から買った。
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明治のころ,東京の下町あたりではだいたい1荷1銭くらいで朝夕2回定期的に買う家が多かったという。
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井戸の便のよい家でも、涸水時には水が濁るので水こし用の甕を台所において使ったり、また普段でも洗顔後の水をまき水に使うなど水を大切に扱っていた。
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江戸時代、夏の間だけ多く出回った「冷や水売り」。
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彼らは白玉入りの冷たくて甘い水を売り歩いた。
井戸で汲んだ冷たい水をたっぷり入れた桶やら荷を担ぎ町の辻々に現れては、真鍮製や錫製の椀に冷や水を汲んで、1杯4文で売ってくれたという。
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常磐津・『水売り』:歌詞 本調子 汲みたての、水もお江戸の生粋と、看板売った滝のぼり、汗にはあらでびっしょりと 水にも涼し濡れ浴衣、しぼりに咲きし朝顔も、垣にすねたる その中を、
セリフ 〽️氷みづや、ひゃっこい。 声も勇みのほととぎす、てっぺんかけて通り道。
セリフ 〽️市ァどこへ行く、天王様か、だいぶ粋だな、人柄で、大屋でお羽をと借りたくか。 日向の西瓜じゃあるめぇし、すてきに暑くなる奴さ。水でも呑みなァ、おいてくれ。
ここが名代の東っ子、気も巾広な緋縮緬、裸百貫しおうとも、初がつをなら見逃さず、 ついこんつくから三升も、ひねた正芽にゃ向ふみず、コリャマタ ナンノコッタ、ナンノコッタ。 ひいかし唄も肩で風、人の口には戸が立てられぬ、あごにゃ かきがねありながら、 ソレナ もういやな声自慢。
気が強いではあるまいか、それはこっちも九尺店、お歯黒つけた女房を、もっちゃ気まじめ辛棒の、今は小口とわきひらを、 水あがらんか、ひゃっこイ。 氷 氷と夕立の雲より先へ…。 |
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衣装メモ
●水売りの女の子の衣装は、現代風の着物姿です。片方は赤、もう片方は水色にデザインされています。
女の子の着物には、大きなピンク色の花が描かれています。
そして、襟元や袖先には細かい唐草模様が描かれています。
今回女の子の履き物は、下駄や草履ではなく、黒のロングブーツです。
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髪型は、長い髪を頭の上で結って、左右に流しています。頭には、ピンク色の花の飾りを付けています。
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女の子が担いでいるのは天秤棒です。
前側に「冷水」と書かれた水桶が下がっています。小さな入れ物には水がたくさん入っています。
この水桶には、灯りが灯った行灯(あんどん)が付いています。
そして、後ろ側には水が入った桶が天秤棒から下がっています。
女の子は冷水が入った桶を天秤棒で担ぎ、江戸の街中で水を売り歩いています。
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今回の表現ポイント
●背景は夜空です。その夜空に、大きな水瓶座が浮かび上がっています。
これは、水を水瓶座で表現しました。水瓶座は、夜空で輝いています。
そしてピンク色のハートも、星となってキラキラと夜空を照らしています。
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下の紫色の塀にも、水瓶座の記号をデザインして描きました。
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下は青と白の市松模様となっています。
今回のイラストは、背景の水瓶座の部分に一番時間が掛かりました。
違和感なく、夜空に浮かび上がっているように見えるように描きました。実は、先に背景全体を青で塗り、その上から描いています。
黒いロングブーツ姿の女の子が、江戸の街中で楽しそうに水を売り歩く場面を表現して描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『水売り』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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