ご訪問ありがとうございます✨
絵師ひでまさです😊
本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨
このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・『恋湊博多諷』（こいみなと はかたのひとふし）です。
今日の絵は、若い夫婦が、海賊の悪党一味に加わってしまうという話です。
主役は、惣七（そうしち）と小女郎（こじょろう）夫婦です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『恋湊博多諷』
（こいみなと はかたのひとふし）
惣七と小女郎
上に毛剃九右衛門
（※クリックすると画像が拡大します）
あらすじ
| ●天保１１年、８月江戸・中村座初演。
●作：本屋宗七 ●通称：毛剃 |
近年では『恋湊博多諷』（こいみなと はかたのひとふし）、ときには原題の『博多小女郎波枕』（はかたこじょろう なみまくら）で上演されることが多い。
◇◇◇
京の商人、小松屋惣七（こまつやそうしち）は、博多柳町奥田屋の遊女、小女郎（こじょろう）と馴染みになる。
惣七
（※クリックすると画像が拡大します）
小女郎
（※クリックすると画像が拡大します）
惣七は、身請けの金を懐に博多へと帰る途中、海賊の毛剃九右衛門（けぞりくえもん）の船に乗り合わせる。
毛剃九右衛門
（※クリックすると画像が拡大します）
しかし、抜け荷の商いを目撃したことから、惣七は海中に投げ込まれてしまう。
伝馬船に助けられたものの、哀れ惣七は無一文。小女郎恋しさに奥田屋へたどり着くが、もはや身請けはままならない。
折しも毛剃一味が奥田屋へ上がり、大尽遊びと真っ最中。
毛剃一味は大宴会の真っ最中
（※クリックすると画像が拡大します）
急場を凌ぐべく、小女郎は毛剃に金を借りようとする。
小女郎にぞっこんの毛剃は、快く承諾する。
承諾する毛剃
（※クリックすると画像が拡大します）
だが、その情人が秘密を握った惣七と知り、小女郎と添わせてやるのを条件に、仲間入りをすすめる。
ついに惣七は毛剃一味に加わってしまう。
惣七は海賊一味に加わってしまう
（※クリックすると画像が拡大します）
惣七の父、惣左衛門（そうざえもん）は、悪事に走った息子の戒め（いましめ）に、二人の留守中に京都心清町の所帯を訪れ、家具調度一切を売り払ってしまう。
手が廻ったかとうろたえる惣七夫婦。
惣七夫婦
（※クリックすると画像が拡大します）
そこへ毛剃が現れ、惣七の裏切りと誤解、預けた割符を返せと迫るが、惣左衛門は物陰から割符を差し出し、毛剃が納得して去った後、二人に路銀（ろぎん）を投げ与える。
親の慈悲に涙して落ちて行く二人。
二人は逃げてゆく
（※クリックすると画像が拡大します）
しかし、毛剃一味は捕らえられ、追い詰められた惣七夫婦も、四日市にほど近い追分宿までは落ちのびたが、もはやこれまでと惣七は自害する。
自害する惣七
（※クリックすると画像が拡大します）
ただひとり残された小女郎は、亡骸に取りすがって、いつまでも泣き伏しているのであった。
恋湊博多諷
（※クリックすると画像が拡大します）
衣装メモ
●惣七の衣装は、薄紫色の着物です。細かい薄紫色の線がデザインされています。肩の部分には、紫色に銀色の枝模様がデザインされています。
帯は青色です。
そして、刀を差しています。
惣七は毛剃一味に加わっれしまったため、どこか浮かない表情をしています。
惣七
（※クリックすると画像が拡大します）
●小女郎は、赤い着物にピンクのストライプ模様が入った衣装です。肩の部分には赤に銀色の紅葉が描かれています。
そして、襟元は、青色になっています。
頭には、鼈甲櫛（べっこうくし）をさしています。
小女郎
（※クリックすると画像が拡大します）
小女郎が惣七に、打掛を羽織らせているところです。
惣七と小女郎
（※クリックすると画像が拡大します）
今回の表現ポイント
●背景は、下半分が二人の家の部屋をイメージして描きました。
下は畳、そしてテレビやタンス、電気スタンドもあります。
そして上半分が、海賊のボス、毛剃九右衛門（けぞりくえもん）です。
毛剃九右衛門
（※クリックすると画像が拡大します）
船の先に立ち、目をキッと見開き、海を見渡して見得を切っている場面です。
九右衛門の衣装は、普通の歌舞伎の衣装と比べ変わっています。
蝦夷錦（えぞにしき）の唐装束（からしょうぞく）と呼ばれる衣装を身にまとっています。紺色が主体の衣装に、金色の龍がデザインされています。
九右衛門は茶色い頭に、茶色い髭を蓄えています。
そして空には、満月が出ています。そして、たくさんの星が出ています。
さらに、流れ星が流れているところです。
恋湊博多諷
（※クリックすると画像が拡大します）
若い夫婦の部屋の中と、海を見渡す海賊の九右衛門の場面を一枚の紙に表現しました。
今回は、歌舞伎狂言・『恋湊博多諷』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
この作品にご興味のある方、又はご購入を希望される方は
お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
最近の記事
