歌舞伎絵

変化道成寺

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変化道成寺

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絵師ひでまさです😊

 

 

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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。

 

 

そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌

 

 

今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『変化道成寺』(へんげどうじょうじ)です。

 

 

 

今日の絵は、九尾の狐(きゅうびのきつね)のお話です。

 

九尾の狐が、女性になって化けている姿と、正体を現した姿を描きました。

 

 

最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊

 

演目名

 

歌舞伎舞踊
変化道成寺
(へんげどうじょうじ)

 

変化道成寺

白拍子玉子

 

 

あらすじ

 

飯綱の山中。

 

霜月のところで、枯草におおわれて不気味な様子の荒寺がある。

 

 

 

この寺の鐘は撞(つ)かずの鐘という。

 

 

ひと度鳴ると必ず恐ろしいことが起きるといわれ、ここ百年ほどは撞いたことがない。

 

 

 

それで鐘が夜泣きするので、十年ごとに、十三夜の晩に供養をしてきた。

 

 

 

所化たちは、口々に

 

「聞いたか、聞いたか」

「聞いたぞ、聞いたぞ」

 

と言い合っている。

 

 

今宵は十三夜、鐘供養の日で、当山の主の(むじな)が供養のご馳走を振舞うことを聞いたのである。

 

 

 

変化(へんげ)が棲むと噂に高い、この寺の所化たち唐傘、一つ目小僧、入道…。みんな化け物。

 

 

 

 

施主を待ちわびながら、

 

「鐘を撞いたらどうなるか」、

「撞いてみようか」

 

 

などと話しているところへ、白拍子の玉子がこの寺にやってくる。

 

 

 

玉子が寺にやってくる

玉子が寺にやってくる

 

 

鐘供養の日は、人間禁制なのに人間が来たぞと、一同騒然となった。それも幽霊ではなく白拍子しらびょうし)とのこと。

 

 

 

玉子は、言い交わした阿部正守という男が、この山を治めるむじな)だと言う者があるので、その真偽を確かめに来たのである。

 

 

 

しかも、ここの鐘を撞けば望みが叶うと聞いた。是非鐘を撞いて恋しい男に会いたい望みを叶えてほしいと頼む。

 

 

願いを懇願する玉子

願いを懇願する玉子

 

 

 

化け物の所化たちは、姿を見られたからには生かして返せぬ、さらりと喰らうのも気の毒。

 

 

ならば、舞を舞うなら命を助けると玉子に言う。

 

 

舞を舞う玉子

舞を舞う玉子

 

 

玉子は、舞を舞う。すると、そこへ正守が現れる。

 

 

 

正守は、この白拍子は唐国から来て、鐘を撞いて日本を魔界の闇にしようとする、金毛九尾の狐だと見破る。

 

 

九尾の狐

九尾の狐

 

 

 

玉子は、恐ろしい金尾九尾の狐の本性を現す。

 

姿を現した金毛九尾の狐

姿を現した金毛九尾の狐

 

 

玉子は、狐の正体を現し鐘に上がり、狢の正守は荒事の押戻しで大徳利を手に睨み合い幕となる。

 

 

見得を切る金毛九尾の狐

見得を切る金毛九尾の狐

 

 

変化道成寺

変化道成寺

 

 

 

衣装メモ

 

主役は、白拍子玉子です。

 

 

玉子の衣装は、赤とグレーで統一した振袖姿です。

 

 

赤い部分は、炎がメラメラと燃えたぎっています。そして、火の玉も描かれていますね。

 

 

銀色の桜が描かれた紫色の前帯を結び、肩から小さい小太鼓を下げています。

 

 

 

頭には、ピンク色と黄色、そして銀色の髪飾りを付けています。

 

白拍子玉子

白拍子玉子

 

玉子は、太鼓を叩きながら、舞を披露しています。

 

 

 

 

そして2枚目は、玉子金毛九尾の狐の正体を現したところです。

 

 

九尾の狐なので、尻尾が九つあります。

 

 

九尾の狐の衣装は、上が薄紫色の着物、下がオレンジ色と山吹色の袴姿です。

 

 

そして、グレー色の髪の毛に、狐の耳が付いています。

 

 

玉子の女性の顔とは打って変わって、九尾の狐の顔は、恐ろしい表情になっています。

 

顔には、青い隈取りが入っています。

 

 

九尾の狐

九尾の狐

 

九尾の狐は、黒い台に乗り、右手に杖を持ち上げ、左手を広げ見得を切っています。

 

 

ちょうど、舞台はクライマックスです。

 

 

 

今回の表現ポイント

 

2枚とも、青色が背景色です。

 

今回は、青色で夜を表現しました。

 

 

 

玉子が舞を披露している場面の絵は、ピンク色と水色の桜を描き、玉子の妖艶さを表現しました。

 

 

 

そして九尾の狐の絵は、紫色の雲を描き、九尾の狐の不気味さを表現しました。

 

 

 

今回は、このような場面を表現して描きました😊

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨

 

 

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