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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・『国訛嫩笈摺』(くになまり ふたばのおいずる)です。
今日の絵は、母子の再会の物語です。
主役は、母親のお弓(おゆみ)と、娘のお鶴(おつる)です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『国訛嫩笈摺』
(くになまり ふたばのおいずる)
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あらすじ
●作:初代・奈河晴助
●補作者:奈河卯十郎 ほか ●初演:文化5年秋、大坂・嵐重次郎座 |
通称・「どんどろ」。
歌舞伎狂言・『傾城阿波の鳴門』(けいせい あわのなると)をさらに改作し、独立させた作品。
八冊目の十郎兵衛住家を、大坂上本町の土井大炊頭の屋敷にあった、どんどろ大師の境内での母娘の別れに書き替えて、主に小芝居での人気レパートリーになっていった。
◇◇◇
大坂は上本町のどんどろ大師。
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十郎兵衛(じゅうろうべえ)・お弓(おゆみ)の夫婦は、徳島の玉木家の家宝国次の刀を探すため、大阪の玉造に住み、十郎兵衛は名前も銀十郎と変え盗賊の仲間に入っていた。
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お弓が留守番をしているところに手紙が届く。
十郎兵衛らの悪事が露見し、追っ手がかかったので、早く立ち退くようにとの知らせであった。お弓は夫の無事と刀の発見を祈って神仏に願をかける。
茶屋でお弓が休んでいると、年端もいかない可愛い巡礼の声が聞こえてくる。
「巡礼にご報謝~」
戸口に聞こえた愛らしい声。
お弓が外へ出てみると見ると、巡礼装束を身にまとった可愛らしい少女が戸口に立っている。
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名前はお鶴(おつる)といい、お弓と同郷の阿波の徳島から親をたずねて巡礼をしていた。
「そうかい。それで、親の名は何というんだい」
「あい、とと様の名は十郎兵衛、かか様はお弓と申します」
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お弓は巡礼の少女が、間違いなく自分の娘であることを確信する。
娘の「お鶴」も「お弓」に母親の面影を感じ、はここにおいて欲しいと頼む。
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しかし、お弓は、お家の重宝を詮議するために盗賊になっている身。
今すぐに抱きしめ母と名乗りたい思いを抑え、盗賊の罪が娘に及ぶことを恐れて、お鶴を国へ帰るように諭す。
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そして、このままここにおいて欲しいと頼むお鶴を、お弓は泣く泣く追い返す。
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悲歎にくれるお鶴。
やがてお鶴は、哀しそうに順礼歌を口ずさみながら立ち去る。
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「ちちははの恵みも深き粉河寺~ 仏の誓いたのもしの身や~~」
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しかし、今別れたら再び逢うことはない。
お鶴の歌う順礼歌が遠のくと、お弓はこらえきれずにお鶴を連れ戻す決心をして、後を追っていくのであった。
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衣装メモ
●お弓は紺色の細かいストライプ模様の着物です。襟元は黒になっています。
そして帯は薄い黄色です。
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●一方、お鶴は青と赤で統一した巡礼者の衣装を着ています。
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二人は再会を果たしますが、お弓は自分が母親だと名乗ることができません。
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今回の表現ポイント
●背景は、若い女性が子供を抱いています。
これは、お弓とお鶴です。
お鶴が生まれて間もない頃に、お弓に抱かれてお宮詣りをしているところをイメージして描きました。
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そして、後ろには、神社の神前幕、周りには桃の花が咲いています。
さらに、お鶴が生まれた時に書いた命名書も見えています。
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母が娘を思う愛情を前面に出るように表現しました。
今回は、歌舞伎狂言・『国訛嫩笈摺』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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