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蝶の道行

ご訪問ありがとうございます✨

絵師ひでまさです😊

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨

 

 

 

このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。

 

 

そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌

 

 

今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・蝶の道行(ちょうのみちゆき)です。

主役は、助国すけくに小槇こまきの若いカップルです。

 

最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊

 

演目名

歌舞伎舞踊
蝶の道行
(ちょうのみちゆき)

助国と小槇

助国と小槇

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あらすじ

●薗八、義太夫

●初演:天明4年、大阪中の芝居

●作詞:並木五瓶

●作曲:宮薗文字太夫・豊沢音次郎

●本名題:しづの手わざ四季のたわむれしづのてわざ しきのたわむれ

歌舞伎狂言・傾城倭荘子(けいせい やまとそうじ)道行景事(みちゆきけいごと)としてつくられたものである。

原作は歌舞伎狂言だが、人形浄瑠璃に脚色され盛んに上演されたらしいが、明治4年以降絶えていたのを復曲し、昭和13年10月に四つ橋の文楽座で先代栄三の助国、紋十郎の小槇で上演されたのが土台となっている。

蝶の道行

蝶の道行

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◇◇◇
美しい花々が一面に咲き乱れる大和の野辺。

恋仲の助国(すけくに)小槇(こまき)北畠・桃井両家の御家騒動の犠牲となり、主家の若殿や息女の身替りとなって死んでしまう。

助国

助国

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小槇

小槇

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助国小槇は、生前の姿で登場し、ふたりの出会いや共寝をした喜びを踊る。

喜びを踊る助国と小槇

喜びを踊る助国と小槇

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ふたりは、花に飛び交う蝶をうらやんでいたので、死後、その蝶になって秋の花園で道行をする。

置きは「世の中は夢か現かありてなき蝶となりしが」と唄う。

二人は蝶となる

二人は蝶となる

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後半は、ふたりとも蝶に化身して狂い、

「修羅の迎えはたちまちに」

と、地獄の業火に焼かれる責め場となる。

地獄の責めに苦しむ二人

地獄の責めに苦しむ二人

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衣裳は、それぞれ好みによって異なるが、道行風の着付からぶっ返って、裾が火炎模様の蝶の泊置となる。

蝶となった小槇

蝶となった小槇

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蝶となった助国

蝶となった助国

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最後には、「夢に見る草の露」で、ふたりは静かに重なり合い息絶えていき、幕となる。

二人は静かに息絶える

二人は静かに息絶える

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歌舞伎では昭和37年に復活上演され、その後、新しい振付け・演出も考えられて、一般の舞踊会でも多く上演されている。

 

最後の、地獄の責めを見せる急テンポな曲と振りが眼目。

義太夫節・『蝶の道行』:歌詞

世の中は 夢か現か ありてなき
蝶となりしが現にて 蝶となりしが夢かとも

 

唐土人のたはれぐさ 咲や千草に群れ遊ぶ 二つの蝶のしをらしく

 

されば大和の助国は 春の花園 秋の野辺
楽しむも花憂きごとも 花になづみし心より 思ひは同じ花に寄る

小巻も恋の根分草 かなたこなたともつれ合ひ 今は比翼の諸つばさ

 

女蝶男蝶と浮かれ来て 花に養ふ哀れさよ
二世と誓ひし言の葉に 猶さへやらで 裟婆の昔を思ひ草

野辺のたがへし苗代に 堰き止められし恋仲も
末はままなる起き伏しに かかよ精出せ 旦那殿

 

「こんな縁はから竿の 長き契りの楽しみも
つい移り気と知りながら馴れ染めにしは去年の秋

在所祭りの折柄に氏神様の鳥居前 参り下向のその中に

 

私が振りの田舎染め お前の差してござんした
お腰のものにかかったが 結び染めたる初恋路

 

こがれ慕ふて人伝てに 田の面の雁の文使ひ」

 

「ヲヽわれとても ひたすらに口説く心の切なれば

花によそへし返り言 その嬉しさと恥づかしさ
袖をかたしく新枕」

 

裟婆と冥途も 初春は いづれ賑ふ門松の
徳若に御万歳と 来世も栄ましますは 誠にめでたく候ひける

 

萬安々と 赤栴檀(しゃくせんだん)の木の元より 誕生まします釈迦如来

 

卯月八日に産湯をそそぎ ねはんの雲に霰を降らせ
すでにお茶湯捧げけるは 誠にめでたく候ひける
めでたや めでたや 春の始めの春駒なんどは

夢に見てさへ よいとや申す よいとや申す
月は桂に 花は嵐に連れて 勇の駒の足
(馬子唄) 坂はてるてるなア 鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る

 

弘誓の舟の舟遊山 三途の川の櫓拍子揃へてやっしっし 死出の山

 

飛ぶ交ふ姿はひらり ひらひら ひらひらひら ちらちらちら

 

四季折々の花の影 かざす扇はそのままに
蝶よ胡蝶よ ひらひらひら 払へばとどめ くるくるくる

 

修羅の迎ひはたちまちに 狂ひ乱るる地獄の責め
夢に夢見る草の露 面影ばかり(面影ばかりや残るらん)

 

一つくずやに 一つくずやに 四季の花 粋な水仙 室咲の梅

 

いとしい可愛いと なでしこの よれつもつれつ 糸梅 垣根 卯の花 杜若

 

からさを歌の女夫合 可愛いらしいぢゃないかいな

蝶の道行

蝶の道行

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衣装メモ

二人とも、白地に蝶の羽がデザインされた模様の着物を着ています。

助国の着物には、水色の蝶がデザインされています。

助国

助国

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小槇の衣装は、ピンク色の蝶がデザインされていますです。

そして頭にも黄色い蝶の髪飾りを付けています。

小槇

小槇

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二人は手を合わせて、少し疲れたような表情です。

助国と小槇

助国と小槇

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今回の表現ポイント

●今回は、背景も主役の二人を描きました。
全体の背景色は赤です。

助国小槇は、衣装の早変わりで、蝶々に変身したところです。

蝶となった助国

蝶となった助国

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蝶となった小槇

蝶となった小槇

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牡丹の花の上で踊っています。

助国は水色の蝶々、小槇はピンク色の蝶々になっています。

二人とも、躰が反り返っています。

実は、これは地獄の場面なんです(笑)

背景は蝶となった二人と青い蝶

背景は蝶となった二人と青い蝶

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さらに、大きな青い蝶々が二人の周りを飛んでいます。

地獄なんですが、蝶々も含め、全体的にキラキラ輝いています。

蝶の道行

蝶の道行

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今回は、久しぶりに4人描きました✴

お寺などにある、地獄絵のような怖い地獄ではなく、キレイな地獄にしたかったので、このような表現になりました😊

 

 

今回は、歌舞伎舞踊・蝶の道行を紹介しました😊

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨

 

 

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