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八島官女

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絵師ひでまさです😊

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨

 

 

 

このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。

 

 

そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌

 

 

今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・八島官女やしまかんじょです。

今日の絵は、官女かんじょという女性が主役です。

 

最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊

 

演目名

歌舞伎舞踊
八島官女
(やしまかんじょ)

官女

官女

(※クリックすると画像が拡大します)

あらすじ

●長唄

●初演:天保元年、江戸中村座

●作詞:松井幸三

●作曲:十世・杵屋六左衛門

●本名題:八嶋落官女の業(やしまおち かんじょのなりわい)

●二世・中村芝翫が初演

地歌八島の歌詞が用いられている。

初演の振は絶えたが、近年復活。

 

平家滅亡後、八島(=屋島)の浦に生き残った官女が魚を売り、また身を売りながら、昔の恋を語り、戦いの記憶におびえて生きるさまを描く、むごく哀れな踊りである。

屋島官女

屋島官女

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◇◇◇

恨まずにはいられない、一人で眠る床の中。悲しくて、切なくて、思い出すのはあの時のこと。……

官女

官女

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……波間に消える泡のように、すべてがうたかたと消えた、哀れを誘う壇の浦

昔の恋を語る官女

昔の恋を語る官女

(※クリックすると画像が拡大します)

 

強者たちが、打ち合い差し違う船戦の一進一退、波に浮いたり沈んだりしている、その時。

目が覚めて浦へ出てみれば、春の夜が波の向こうから明けていく。

壇の浦の夜明け

壇の浦の夜明け

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敵に見えていたのは群がっていた鴎。戦陣の雄叫びに聞こえていたのは、高松に吹く浦風だった。

官女

官女

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時が帰るはずもなく、誰もいない海岸に、ただ、朝の嵐が吹き荒れていた。

壇の浦に切なさが残る

壇の浦に切なさが残る

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前半は海女(あま)の姿で色気を見せ、後半は(ひ)の袴(はかま)の官女姿で薙刀(なぎなた)を振るう。

長唄・『八島官女』:歌詞

見渡せば柳桜に錦する 都はいつか故郷に 馴れし手業の可愛らし

 

〈二上り〉

こちの在所はなア ここなここな この浜越えて あの浜越えて ずっとの下の下の関

 

内裡風俗あだなまめきて 小鯛買はんか鱧買やれ 鰈買はんかや鯛や鱧 これ買うてたもいのう

 

あアしよんがいな いかにみすぎぢゃよすぎぢゃとても おまな売る身は蓮葉なものぢゃえ

 

徒歩はだし そなた思へば室と八島で塩やく煙 立ちし浮名も厭ひはせいで

 

朝な夕なに胸くゆらする 楫を絶えてやふっつりと たよりなぎさに捨小舟

 

[琴唄]

心づくしの明暮に 乱れしままの黒髪も 取上げてゆふかね言の 生田の森の幾度か

 

思ひ過して 恥かしく 顔も赤間が関せかれては 枕に寒き几帳の風も 今は苫洩る月影に

 

泣いてあかしの海女の袖 いつ檜扇を松の葉の 磯馴小唄の一ふしに

 

[浜唄]

 

〈三下り〉

友のぞめきにそそのかされて 船の帆綱をかけぬが無理か 須磨よ須磨よ

 

いとど恋には身をやつす 夜半の水鶏を砧と聞いて

たてし金戸を開けぬが無理か 須磨よ須磨よ

 

怨みがちなる床の内 憂やつらや

波のあはれや壇の浦 打合ひ刺違ふ船戦の駈引き 浮き沈むとせし程に

 

春の夜の波より明けて 敵と見えしは群れ居る? 鬨の声と聞えしは

 

浦風なりけり高松の 浦風なりけり高松の 朝嵐とぞなりにける

 

屋島官女

屋島官女

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衣装メモ

●主役の官女は、赤い十二単姿です。紫色の家紋が付いています。

そして、十二単の袖が広がっています。

官女

官女

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上半身は、十二単から白い着物姿になっています。帯は黄色、紫のチェック柄です。

官女

官女

(※クリックすると画像が拡大します)

 

官女は肩から、ピンク色のたすきを付けています。

そして、官女の背中から、ピンク色の大きな水玉模様のリボンが見えています。このリボンは、襷を結んでいるイメージで表現しました。

頭にはピンクの花の髪飾り

頭にはピンクの花の髪飾り

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頭は黒髪にピンクの髪飾り、右足に、左手に長刀なぎなたを持っています。

岩に立つ官女

岩に立つ官女

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今回の表現ポイント

●背景は、全体が海の世界です。
左下に赤紫色の珊瑚、その上にクマノミの大群が泳いでいます。

背景は海の世界をイメージ

背景は海の世界をイメージ

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そして、イルカの親子が仲良く泳いでいます。
イルカの体は、キラキラと輝いています。

さらに右下で泳いでいるのは、タツノオトシゴです。

 

全体、海の世界の生き物たちを沢山描いて、賑やかに表現しました。

屋島官女

屋島官女

(※クリックすると画像が拡大します)

 

今回は、海の生き物たちの色塗りに少し時間が掛かりました。

 

話の内容は切ないですが、生き物たちが励ましているようで賑やかに描けました😊

 

 

今回は、歌舞伎舞踊・八島官女を紹介しました😊

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨

 

 

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