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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます☺
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『お化け提灯』(おばけちょうちん)です。
今日の絵は、女性の狐と男性の狸が、化け競べをするという、かわいらしい内容の舞踊です。
主役は、狸と狐です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『お化け提灯』
(おばけちょうちん)
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あらすじ
「お化け提灯」は、狸と狐が化かし合いを見せる楽しい舞踊である。
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昭和30年代から40年代にかけて、「わかりやすい歌詞の邦楽を作ろう」という意図から、NHKの委嘱で作られた「ユーモア邦楽」のうちの一曲で、後に舞踊化された。
常磐津と清元の掛け合いの一曲。
狸の角兵衛、狐のおこんの化かし合いが楽しい演目。
しっとりと始まって、狸が油揚げをあてに一杯やり始め、狐がその匂いにつられて出てきて、二人で化かし合う内容。
◇◇◇
昔々、ある村の神社に、化けるのが上手な狐が住んでいた。
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それからこの村のお寺にも、化けるのが上手な狸が住んでいた。
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ある日の事、狐と狸がバッタリと顔を合わせた。
狸:「これはキツネどん。お前さんは化けるのが、とてもうまいそうじゃないか」
狐:「いやいや、タヌキどん。お前さんこそ、うまく化けるそうじゃないか」
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二匹はお互いを褒め合っていたが、そのうちに話しが変わり、自分の方が化けるのが上手だとけんかを始める。
そして、どっちの化け方がうまいか、化け比べをすることになる。
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狐は狸に、明日の朝、神社に来てくれと言う。
次の日の朝、狸が神社へ行ってみると、狐の姿が見当たらない。
周りを見回すと、社(やしろ)の前に狸の大好きなあずきご飯が供えてあった。
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狸はあずきご飯に、手を伸ばした。
その途端、あずきご飯がパッと狐に変わった。
狸が驚いているうちに、狐は、
「どんなもんだい。今日の勝負は、
わしの勝ちだな」
と言った。
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狸は狐に、明日の朝、お寺に来て欲しいと言った。
次の朝、狐はお寺へ出かけて行った。
しかし、狸の姿が見当たらない。
周りを見回すと、お堂の前に狐が大好きな油揚げが供えてあった。
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狐が油揚げに手を伸ばすと、油揚げがパッと消えて狸に変わった。
「あはははは。キツネどん、
まんまとだまされたな」
今度は、狸が言った。
「うーん、くやしいが、今度はわしの負けだ」
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これで勝負は、一対一の引き分けとなった。
それからも二匹は、この村で化け方の腕を磨き、どちらも村人たちから化け名人と言われたという。
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衣装メモ
●女性の狐は、顔と髪型は今風に描きました。
衣装は、黄色と赤の着物を着ています。青と水色の花や、葉っぱが描かれています。
帯はオレンジ色です。
そして、手も狐の手になっています。
頭には、狐の耳が付いています。
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●男性の狸は、茶色の着物に紫色の袴姿です。
茶色い着物は、狸の模様になっています。お腹の部分が、白くなっています。
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今回の表現ポイント
●背景は、全体が夜をイメージしたものになっています。まず、下にたくさんのススキが生えています。
そして、象と虎の姿が見えています。
これは、狐と狸が化けている場面を表現しました。
狐は虎に、狸は象にそれぞれ化けています。
さらに、夜空に満月とたくさんの星が輝いています。
満月の下で、化け比べをして遊んでいる、狸と狐の姿をイメージしました。
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狐と狸の化かし合いの可愛らしい舞踊を、虎と象の猛獣で表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『お化け提灯』を紹介しました😊
コチラのイラストもオススメです✨
●狐が主役の作品
❤『女夫狐』❤
(めおとぎつね)
❤『蘆屋道満大内鑑』❤
(あしやどうまん おおうちかがみ)
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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