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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・【大江山酒呑童子】(おおえやま しゅてんどうじ)です。
京都府福知山市に伝わる有名な大江山の鬼伝説です。大江山に棲む鬼、酒呑童子を源頼光と四天王たちが退治する物語です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
【大江山酒呑童子】
(おおえやま しゅてんどうじ)
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あらすじ
■長唄
■初演:昭和38年6月歌舞伎座 ■作:萩原雪夫 ■作曲:十四世・杵屋六左衛門 ■振付:六世藤間勘十郎 |
能の『大江山』を歌舞伎化に移したもので、『酒呑童子』が江戸猿若座(中村座)の脇狂言として尊重されていた記録がある。
中村座の座元の名称を継いでいた勘三郎にとって家の脇狂言を復活した形になった。松羽目物の新作。
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◇◇◇
丹波国大江山の鬼神が夜ごとに都に現れて、女をさらい、肉を喰い、障碍を及ぼしている。
一条院に仕える源頼光(みなもとのよりみつ)は勅命によって、四天王を供に連れて大江山に鬼退治に出かける。
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頼光は家来の平井保昌(ひらいやすまさ)、そして四天王の渡辺綱(わたなべのつな)、坂田公時(さかたのきんとき)、碓井貞光(うすいさだみつ)、卜部季武(うらべすえたけ)らは、山伏に姿を変えて大江山へと向かう。
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鬼神は童子の姿をしていて酒を好むところから酒呑童子と呼ばれる。
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鬼ヶ城で童子を待ち受ける一行は、筑紫の彦山の僧と名乗り、一夜の宿を乞う。
可愛らしい姿で現れた童子は、酔うほどに自分の修行の過ぎし方を物語り、頼光も都に上ってきたいきさつを話す。
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そして酒呑童子に、熊野権現から賜った神酒を進めると、童子はこれを呑んで舞い踊る。
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やがて童子は、奇酒の効があらわれて鬼ヶ城の中に入り、ついには酔い潰れてしまう。
ここへ童子に攫われた濯ぎ女の若狭、なでしこ、わらびたちがやって来て、大江山での辛い様子を語る。
衣を脱いで武者姿になった頼光達と鬼軍との戦いが始まる。やがて童子は鬼神の本性を顕す。
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鬼たちは次々と倒れ、酒呑童子は最後の力を振り絞って魔力を使い館を壊し、雲を呼び、雷を起こして稲妻を出し、形相物凄く頼光に迫る。
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最後まで抵抗する酒呑童子であったが、ついに頼光主従に討たれるのであった。
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先代勘三郎のために書き下ろされた舞踊劇で、串田和美が新たに美術を担当するのも大きな話題となっている。
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衣装メモ
今回、登場人物の衣装は、実際の舞台衣装に創作を加えたデザインにしました。
●酒呑童子が化けている女の子の衣装は、紫色に格子模様の着物です。早変わりで片袖が赤い着物に変わっています。赤い着物には、紫の蓮の花をデザインしました。
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この赤い着物にはたくさんの飾りを付けました。
下は金色に水色の雷と渦が描かれた袴姿です。
髪型は前髪が揃った茶髪のロングヘア、頭にはピンクの牡丹が見えています。
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右手には扇子を持ち、酒を飲み踊っているところです。そして、女の子はキラキラした鬼の妖気を放射線に発しています。
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●正体を現した酒呑童子の衣装は、上が炎をデザインした赤い着物です。そして緑色の鎧を付けました。この鎧はスーパー歌舞伎や中国の鎧を参考に、新しく鬼をイメージしてデザインしました。
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下はオレンジ色の袴姿です。黒い雲の模様です。
頭には鬼の角をイメージした冠を載せました。
顔は赤い肌に赤い隈取で、とてつもない力があることを意味しています。
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背中からは妖怪をイメージした着物の袖を両側に3つずつ付けました。金の角のようなものを付けました。上の二つが黄色い着物、下は青紫色に格子模様がデザインされた着物です。
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右手には赤い大きな酒坏を持ち、左手には鉄杖(てつじょう)を持って奮戦しています。
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●続いて源頼光の衣装は、紺色に格子模様と丸い家紋などがデザインされた装束です。
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片袖は白と赤の着物姿に早変わりしています。この着物には源氏の家紋である、「笹竜胆紋」をデザインしました。そして、紫の房をたくさん付けました。
頼光の両肩からは、黒い仁王襷(におうだすき)を付けました。この仁王襷には、金の雲がデザインされています。
下は黄緑色の袴姿で、こちらにも金色の笹竜胆紋を付けました。
頭には大名などの殿様が被る烏帽子姿です。金色に源氏紋、雲を付けました。さらに、たくさんの飾りも付けました。
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右手に刀を持ち見得を切り、酒呑童子を退治するところです。
今回の表現ポイント
●背景は、酒呑童子と源頼光・戦いの場です。
酒呑童子の周りからは、鮮やかな青い炎がメラメラと燃えています。そして、たくさんの魂を描きました。これは、酒呑童子の妖気を表現しました。
魂たちは、ピンクの星空へと飛んでいきます。
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そして、酒呑童子が乗っている雲を紫色で表現しました。この雲は紫色で不気味さを表現しています。
今回の作品は、歴代の中でもかなりの製作時間が掛かりました。人物を豪華に飾るだけではなく、一人一人がはっきりと見えるように描きました。
僕自身も、とても楽しんで描いた思い出に残る作品の一つになりました😊✨
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今回は、歌舞伎舞踊・【大江山酒呑童子】(おおえやま しゅてんどうじ)を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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