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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『閨の扇』(ねやのおうぎ)です。
今日の絵は、失恋した遊女の舞踊です。
閨(ねや)とは、寝室のことです。主役は、遊女です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『閨の扇』
(ねやのおうぎ)
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あらすじ
地唄。
元は謡曲の四番目物である『斑女』(はんにょ)がベースになっていて、長唄「仮初の傾城」から地唄に移植されたものであるといわれている。
前漢成帝の寵愛の衰えを嘆き、自分を秋の扇に比した斑女の唄に基づいている。
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閨(ねや)とは寝室のこと。
扇は、夏の間は大切にされながら、秋になるといつの間にかいらなくなって忘れられてしまう存在である。
秋の扇のように、季節の移ろいと共に不用になって捨てられた遊女の侘しさを歌った演目である。
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秋の扇のように捨てられた遊女の、男を恨みながらも、思い切ることができない心を唄う。
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捨てられても、男への思いを捨てきれない女の気持ちを、舞独特の扇使いで表現する振り付けになっている。
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閨の扇 歌詞
閨の扇はな みんな絵空事
逢わぬつらさをこがるるよりも
逢うて別るる事こそつらや
秋の扇と捨てられて
わしゃどうにもならぬえ
何と思うていさんすことか
ゆるがぬように要が大事
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サアそうじゃえ 手折れもやせん人心
流れの水に誘われて 浮気にひびく里の鐘
聞けば心も澄みやらぬ
宵の口舌に無理なささめごと言わず
語らず胸せまり
かねて退こうと思うていさんす心かいな
そうかいな 悪性男の面憎や
すかぬ おお好かぬ
品よく扇取る袖の
風に靡(なび)かぬわが心
聞かば嬉しき君がつま琴
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衣装メモ
●遊女の衣装は、紫色の打掛です。
紫の打掛には、桜の花が描かれています。片袖は、白と紫になっており、白の部分には青い桜の花が描かれています。
下に行くにつれて、銀色の草模様が刺繡されています。
そして肩と袖の一部に、金色の細かい模様が施されています。ピンク色の衣装の裏地には、青い竹が描かれています。
遊女は、水色の前帯を結んでいます。前帯には、金色の紅葉がデザインされています。
頭には、たくさんの鼈甲櫛(べっこうくし)や、髪飾りを付けています。この櫛からは、赤い飾りもジャラジャラと付いています。
右手には閉じた状態の扇を持ち、女性の恋心を踊っています。。
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今回の表現ポイント
●背景は、寝室をイメージしました。
そして、遊女の背後には打掛が見えています。
この打掛は全体に広がっています。
白で統一された打掛には、たくさんの紅葉(赤・オレンジ・金色)が全体に刺繡されています。
衣装の中央部には、滝の刺繍も入っています。とても豪華な打掛となっています。
そして、女性の部屋という設定なので、全体にピンク色のヒョウ柄を描きました。このヒョウ柄は、若い女の子をイメージして表現しました。
さらに上には、すずらん型のシャンデリアが点灯しています。
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舞台全体が、女の子の部屋をイメージして描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『閨の扇』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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