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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『聞得大君誕生』(ちふぃじん たんじょう)です。
今日は、名前の読みが難しいです(笑)
今日の絵は、沖縄が舞台です。主役は音智殿茂金(うとぅちとぅぬむぃがに)という女性です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『聞得大君誕生』
(ちふぃじん たんじょう)
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あらすじ
当代・坂東玉三郎が演じた新作舞踊。
沖縄在住の芥川賞作家、大城立裕の書き下ろした作品。
2013年(平成25年)3月、国立劇場 3月琉球芸能公演で演じられた。
舞台は、琉球王朝の最盛期の国王とされる尚真王(1465年~1527年)の時代。
尚真王は、王朝の支配基盤を固めるために集権体制を目指し、宮古や八重山の島々を領内に組み入れたり、
国王に臣従しながらも国内各地で独自の影響力を維持していた按司(あじ)と呼ばれる地方豪族の勢力を抑えるため、按司の家族を王城のある首里に移住させたりした。
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また、民衆の生活に深く浸透していた宗教についても、村の公的な祭祀を取り仕切っていた神女(ノロ)たちを統制するため、
あらたに『聞得大君』(ちふぃじん)(※きこえおおぎみとも読む)という最高神女の役職を設け、これを頂点とする国家的な神女組織を作り上げた。
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沖縄には、古くから妹が兄を霊的に守護するという『おなり信仰(※おなりは妹のこと)』があり、『聞得大君』の初代には、尚真王の妹である音智殿茂金(うとぅちとぅぬむぃがに)が任命された。
本作はこの史実をモチーフとして作劇されている。
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◇◇◇
音智殿茂金(うとぅちとぅぬむぃがに)は、琉球国王・尚真(しょうしん)の妹という高い身分でありながら、乗馬が得意な活発な女性であった。
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首里の街路を馬を駆って走っていたとき、武器輸送の行列に出会い、ものものしい様子に驚いた愛馬から落ちてしまう。
北方の今帰仁(なきじん)の按司が王の命令に従って、領内に所有していた武器を中央政府に引き渡すための行列だった。
すぐに駆け寄って介抱してくれたのが、今帰仁按司に仕える伊敷里之子(いしちさとぅぬし)で、二人は運命的な恋に落ちる。
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身分の違いを越えて、馬を並べて首里の馬場を走るなど満ち足りた時を過ごすが、それは長くは続かなかった。
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伊敷の故郷の今帰仁で、村の祭祀を司る公的な存在である神女(ノロ)と、個人的な依頼により、
先祖供養や祈祷などを行う民間の巫女(ユタ)とが武器を手にして集団で争う騒動が起こり、伊敷に鎮圧のための派遣命令が下る。
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音智は伊敷が無事帰還することを願うが、伊敷は死を覚悟して今帰仁に向かい、神女と巫女と争いに巻き込まれて落命してしまう。
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伊敷の死を察知して悲しむ音智に向かい、兄の尚真王は、国内すべての神女の頂点に立ち、国王ひいては王国を守護する使命を担う「聞得大君」(ちふぃじん)に就任するよう求める。
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恋人の死を受け入れた音智は、兄の命に従い、聞得大君となって王国の存続と繁栄のため、自らの命を捧げることを誓うのであった。
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衣装メモ
主役である音智の衣装は、沖縄の琉装(りゅうそう)と呼ばれる衣装を着ています。
ピンク色と黒色の2着を、場面ごとに着ているのですが、今回はこの2着を1着の衣装にまとめました。
ピンク側には、黄色い花が描かれ、黒い方には金色の花が描かれています。
頭には紫色の鉢巻きをして、沖縄の赤い花を付けています。
そして、非常に大きな扇を手にしています(笑)
この扇には、2羽の鳳凰が向かい合っているところが描かれています。
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そして、手前にいる恋人の伊敷里之子(いしちさとぅぬし)は青い沖縄の着物を着ています。
銀色の丸い紋がデザインされています。
襟元は青、帯は黄色です。
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背景に鎮座しているのは、音智の兄の琉球の国王・王尚真(しょうしん)です。薄い黄色の衣装に、頭には黒と金の王冠を被っています。
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今回の表現ポイント
背景は、琉球・沖縄ということで首里城(しゅりじょう)を描きました。
屋根瓦は茶色で、側面は真っ赤になっていて、とても豪華な造りになっています。
首里城は一昨年、火事で焼失してしまいましたが、何とか元の姿に戻る事を祈っています。
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この絵を描きながら、高校の修学旅行で沖縄に行った事を思い出しました😊
本日のイラストは、舞台が沖縄の豪華な色彩に見えるように、全体を沖縄一色に表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『聞得大君誕生』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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