ご訪問ありがとうございます✨
絵師ひでまさです😊
本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨
このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『お光狂乱』(おみつきょうらん)です。
今日の絵は、お光(おみつ)という女性が主役の話です。
お光が恋人を失い、狂乱するという内容の歌舞伎舞踊劇です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『お光狂乱』
(おみつきょうらん)
(※クリックすると画像が拡大します)
あらすじ
●文化十年(1813年)江戸・中村座初演
●本名題:『初恋千種の濡事』(はつこい ちぐさのぬれごと)
●作詞:三代目岸澤古式部
●作曲:五世岸沢式佐
●上演時間:およそ25分
常磐津。
常磐津『お光狂乱』は、歌舞伎狂言・『於染久松色読販』(おそめひさまつ うきなのよみうり)(通称・お染の七役)の道行を書き直したものである。
(※クリックすると画像が拡大します)
『お夏狂乱』(おなつきょうらん)と並んで、恋人を失った女性の狂乱物の代表的な曲に挙げられる。
◇◇◇
野崎村にある久作の家では、娘のお光が、かねてから慕っている久作の養子の久松(ひさまつ)といよいよ祝言をあげることになった。
(※クリックすると画像が拡大します)
嬉しさを隠しきれないお光だが、そこへ現れたのは、久松の奉公先の油屋のひとり娘お染(おそめ)であった。
かつて恋仲だった二人が、久作が暗に引き留めるのも聞かず、心中を覚悟していることを知ったお光は、自分は身を引き、髪を下ろして尼になる決意をする。
(※クリックすると画像が拡大します)
迎えに来た油屋の後家お常の配慮で、お染は舟、久松は駕籠と別々に去っていく姿を、涙ながらに見送るお光・・・。
恋人久松を失った悲しみから、お光は狂乱する。
(※クリックすると画像が拡大します)
狂乱のお光は、
「露の涙のかこち草」
との詞章で、恋人久松に捨てられてからの狂気を踊る。
お光は、 船頭を久松と勘違いして、クドキ「はでな噂を聞いてさえ」と表現する。
しどけないお光。
(※クリックすると画像が拡大します)
そこで船頭は、神おろしの詞でチョボクレを踊ると、お光はすっくと立ち上がって、嫁入りの嬉しさ、恥ずかしさを踊って久松への思いを訴える。
そんなお光を不憫に思った船頭と矢場の女は、大山詣りの守り太刀で悪魔払いをするが、お光の狂気は治まらず、 走り去っていって幕となる。
お光の独りの踊りして舞踊会ではよく出る。
(※クリックすると画像が拡大します)
衣装メモ
主役である、お光の衣装は、緑色の振袖です。振袖には、赤とピンクの梅の花が刺繍されています。
片袖は、引抜で赤色の振袖になっています。赤い振袖にも、銀色の梅の花が描かれています。
そしてお光の頭には、紫色の病鉢巻(やまいはちまき)をしています。手には笹を持っています。
歌舞伎では、紫色の病鉢巻と笹を持ち歩いていれるのは、狂乱している人を現します。
お光は、振袖で涙を拭っています。
(※クリックすると画像が拡大します)
お光は笹を持ち、久松への想いを訴え、狂乱の踊りを踊っています。
今回の表現ポイント
背景は、川が流れています。
川の向こう側には土手があり、高層街の街が見えます。
そして、全身真っ赤な色の阿修羅(あしゅら)の姿が見えています。
顔が3つ、腕が6本あります。
これは、恋人を失ったお光が、狂乱して怒り狂う場面を阿修羅で表現しました。
号泣する場面と怒り狂う阿修羅で、お光の心情を表現しています。
阿修羅の怒りの表情からは、お光の悲しさも感じさせます。
そして、青い衣装に身を包み、背中からは赤い炎をメラメラと燃えたぎらせています。
胸元には、装飾も輝いています。
(※クリックすると画像が拡大します)
阿修羅の怒りの表情からは、お光の悲しさも感じさせます。
さらに空には、ムクドリの大群が街の上を飛んでいます。
(※クリックすると画像が拡大します)
お光が怒り狂うところを、阿修羅で表現し、風景は現代の街並みで表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『お光狂乱』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
この作品にご興味のある方、又はご購入を希望される方は
お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
最近の記事