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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『髭櫓』(ひげやぐら)です。
今日の絵は、夫婦喧嘩のお話です。
髭の左衛門(ひげのさえもん)と妻の梅ヶ枝(うめがえ)が主役です。
この夫婦が繰り広げる夫婦喧嘩を、コミカルに表現した内容になっています。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『髭櫓』
(ひげやぐら)
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あらすじ
長唄・常磐津。
●昭和28年6月、歌舞伎座初演
●木村富子の作を三宅藤九郎が改修・監督
●作曲:常磐津菊三郎・杵屋栄蔵
●振付:藤間勘十郎
◇◇◇
大髭が自慢の髭の左衛門(さえもん)が、宮廷の大嘗会(だいじょうえ)で犀の鉾(さいのほこ)を持つ大役に任じられる。
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左衛門は選ばれたことを得意気に言って喜んでいる。
だが、奥方の梅ヶ枝(うめがえ)は不満だ。
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新しい装束を仕立てるという話に妻は、
「うちは貧乏でそんな余裕は無い」
と役を断るように迫る。
日頃から髭を嫌だと思っていた梅ヶ枝だが、この自慢の髭で名誉をうけることは許されないと思っていた。
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さらに「その髭があるのが悪い」と自慢の髭を剃り落としてしまえと言ったため、怒った左衛門は妻を打擲する。
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左衛門の横柄な態度に、妻の梅ヶ枝も負けてはおらず、ついに夫婦喧嘩がはじまる。
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梅ヶ枝は近所の女たちと示し合わせ、熊手や薙刀(なぎなた)などを持った女たちを引き連れ攻めてくる。
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梅ヶ枝が髭をそり立てようと押しかけてくると知らされ、左衛門は髭の上に櫓(やぐら)を組んで応戦することになる。
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奥方梅ヶ枝以下、大勢の女房たちが手に手に薙刀を持ち、背中に大きな毛抜きを背負って現れる。
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左衛門は防戦するが、所詮は多勢に無勢、抗すべくもなく、ついに巨大な毛抜きで髭を引き抜かれてしまう。
勝鬨(かちどき)をあげて引込む女たち、左衛門は最後にくしゃみをして幕となる。
戦後、中村勘三郎がこしらえた狂言物で、ほとんど本行をまる取りしている。
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衣装メモ
主役である、梅ヶ枝の衣装は、薄い黄色の着物です。黄色い着物には、ピンク色の花がデザインされています。
そして上半身は、薄いピンク色の着物に早変わりしています。
帯は、水色と金色の市松模様がデザインされています。
頭には白い鉢巻きをして、怒りの表情になっています。
梅ヶ枝の手には薙刀(なぎなた)、背中には大きな毛抜きを背負っています。
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一方、夫の左衛門は、上が紫の狩衣(かりぎぬ)です。狩衣は、銀色の格子模様で統一されています。
そして、下はオレンジ色の袴姿です。
頭には烏帽子を被り、立派なヒゲを蓄えています。
そして左衛門は、肩からオモチャのようなものを下げています。
これは、タイトルにあるとおり、櫓(やぐら)です。
左衛門は、刀を振り上げ、妻と対峙しています。
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今回の表現ポイント
背景は、この演目のとおり、松を描きました。
そして、上には鬼の顔が見えています。
これは、二人が夫婦喧嘩をしているところを、鬼のお面で表現しました。
左衛門は、秋田のなまはげ、梅ヶ枝は般若(はんにゃ)です。
なまはげには青い炎、般若にはピンク色の炎が出ています。
互いに鬼が睨み合っていますね。
さらに、二人の周りに稲妻が現れています。
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夫婦喧嘩の演目を、馴染みのある鬼のお面で表現し、どこか楽しい内容で仕上げました。
今回は、歌舞伎舞踊・『髭櫓』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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