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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『楊貴妃』(ようきひ)です。
今日の絵は、中国の女性・楊貴妃の物語を舞踊化した作品です。
主役は、坂東玉三郎さんが演じる楊貴妃(ようきひ)です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『楊貴妃』
(ようきひ)
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あらすじ
悲劇を辿った楊貴妃を美しく描く舞踊。
長編詩「長恨歌」と能の「楊貴妃」を題材とした舞踊『楊貴妃』は、人気作家・夢枕獏が坂東玉三郎のために書き下ろした作品である。
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◇◇◇
中国は唐の時代。
唐の玄宗皇帝(げんそうこうてい)は、安禄山の乱により亡くなった楊貴妃(ようきひ)を忘れられず、配下の方士(ほうし※神術を身に付けた者)に、楊貴妃の魂魄を探し出すよう命じる。
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方士は仙術を駆使して、蓬莱山にある蓬莱宮に至り、そこに住む者から、楊貴妃の居場所を聞き出す。
方士が教えられた太真殿に行く。
すると宮殿から楊貴妃の魂が在りし日の美しい姿で現れる。
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方士は楊貴妃に、玄宗皇帝の悲しみ、嘆きの深さを訴えるとともに、楊貴妃と会ったことを証明する証拠がほしいと申し出る。
楊貴妃はこれに応え、髪に挿していた釵(かんざし)を、方士に渡そうとする。
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ところが方士は、よくある品物では証拠にならない、玄宗と楊貴妃との間で人知れず交わされた言葉があれば、それを証にしたいと伝えた。
それなら、と楊貴妃が語ったのは、比翼連理の誓い(天にいれば翼を並べて離れない鳥になろう、地上にあれば枝を連ねて離れない木となろう)であった。
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それは楊貴妃が七夕の夜、牽牛織女に誓って、玄宗と交わした睦言であった。
楊貴妃は、玄宗と離れ離れになった身の上を嘆きながらも、愛に生きた昔を懐かしみ、玄宗との思い出の舞を舞う。
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その後、釵を携えて方士は現世へ去り、楊貴妃はただ独り、宮のうちに座り込むのであった。
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二枚扇を巧みに扱う華麗な舞が見どころの一つで、夢幻の境地へ誘う燦爛たる舞踊である。
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衣装メモ
●楊貴妃の衣装は、中国の京劇の衣装になっています。
京劇の衣装なので、これまでの歌舞伎の衣装との色合いが違いますね。
舞台では、白い衣装なんですが、今回は片方が、ピンク色の京劇衣装、もう片方は歌舞伎舞踊の白い衣装で描きました。
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ピンク色の衣装は、黄色い房や、カラフルな布地が垂れ下がり、とてもカラフルな色合いです。
白地の方は、花の模様が入っています。
頭には、豪華な冠を被っています。
赤い丸い玉のような飾りがたくさん付いています。
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そして、頭から触覚のようなものが飛び出ていますね(笑)
これは京劇で使用される、翎子(リンズ)と呼ばれる物です。雉(きじ)の羽根で作られていて、感情表現などに使われます。
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楊貴妃の両手には、大きな扇を持っています。
そして、楊貴妃の背後から、旗が4本伸びています。
これは、京劇で大軍を意味しています。
今回、どうしても旗を描きたかったので、京劇の旗に動きを付けて描きました(笑)
旗には、楊貴妃の楊の文字、銀色の亀甲模様になっています。
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今回の表現ポイント
●背景は、中国の宮殿をイメージして描きました。
下は中国模様の、雷紋(らいもん)と呼ばれる模様です。
よく、ラーメン屋さんのどんぶりの模様になっていますね(笑)
その上には、ピンクの牡丹が咲いています。
そして、赤いたくさんの中国提灯が周りを彩っています。
提灯の柱にも、雷紋が付いていますね。
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さらに真ん中には、ピンクの円の中に、楊貴妃の楊の文字と、雷紋を描きました。
そして舞台全体が、キラキラ輝いています。
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今回の絵は、全部時間が掛かりました(笑)
一番大変だったのは、中国提灯ですね。
数が多すぎました(笑)
京劇の衣装は、歌舞伎と違って、めちゃめちゃ細かいです。
あとは、色彩にも気を付けて描きました。
実は、今日の絵は完成まで3日掛かりました(笑)(笑)
今回は、歌舞伎舞踊・『楊貴妃』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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