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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『月慈童』(つきじどう)です。
今日の絵は、月の世界の子供が主役の舞踊です。
主役は、慈童(じどう)です。
慈童とは、子供のことです。
本来は、少年という設定なのですが、今回は少女で表現しました😊
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『月慈童』
(つきじどう)
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あらすじ
●作詞:駒井義之
●作曲:大和久満 ●初演:昭和44年5月18日、大阪毎日ホールの花柳和泉の和泉会。 |
大和楽「月慈童(つきじどう)」は、月に住んでいた子供が、皇帝の枕を踏んで地球に降ろされる。
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月に戻りたいが叶わず、地球の竹林で月での生活を懐かしんだり、月に照らされた自分の影と戯れたりというストーリー。
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物語の背景は、能の「枕慈童」(まくらじどう)または「菊慈童」(きくじどう)と同じ。
◇◇◇
中国古代の周の時代。
仕えていた穆王(ぼくおう)の枕をまたいでしまい、山奥に流罪となった慈童(じどう)。
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慈童は、王から賜った枕にある二句の偈(げ)(法華経の句)を菊の葉に書くと、その葉から滴る露が不老不死の薬となる。
それを飲み、慈童は若い姿のまま、なんと700年も山に住み続けているという。
慈童は枕の偈を讃えて、菊と戯れながら舞を舞う。
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寵愛を受けた王を懐かしみ、移ろう自然を愛で、あるいは昔の罪を悔み、星霜経ても歳を取らない苦しみを味わう。
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そして、仙人のような境地となり、長寿を寿ぎ、住み家へと帰っていく。
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『月慈童:歌詞』
(本調子) 竹林に 月は爽(さ)やけく 忍び寄る 一人住もうや 月慈童 月の都は 遙けきも 宮居(みやい)尊き 銀(しろがね)の 枕を踏みし 罪科(つみとが)に 月宮殿を 追われていづこ 星屑波の 空の果て 流るる光 送る星 露を褥(しとね)の かり枕 四季おりおりの 竹の里 直ぐなる真竹(まだけ)なよ竹の 緑の小笹(おざさ) 風さわぐ 咲く花持たず 散るを知らぬは 竹の花 十年百年(ととせももとせ) 廻り(めぐり)逢う 結ぶ縁(えにし)に 咲くとても 生命(いのち)儚き 花白妙の 愛(いと)けらし なよやなよなよ なよやなよなよ 葉風にそよぐ竹の春 小花は白く 降る降る 降る降る 細雪 なよやなよや 山より山の 深山奥 問えど答うる 人も無し 円かな月の 冴え冴えに 蒼き円光 姿にうつし 長き影 短き影に 問えば 答えの 虚しさは 笑えば笑う ゆるる影 泣けば涙の 影法師 月は恋しき 空あなた
(六下り) こめし心の 眼差し高き 月慈童 中天(ちゅうてん)のぞみ 立ちつくす 流るる雲に 月映ゆる 光芒(こうぼう)長く 流麗と 皎々(こうこう)たりや 光の潮 燦々(さんさん)たりや 星の波 満月船(ぶね)は 喜びを 銀の河面は 悲しみを 尽きぬ輪廻の 天の空 謡いて舞うや 月下の舞 夜霧の流れ 竹の笹鳴り 峯の風 空に伝えよ 我が想い 月閑か(しずか) 竹閑か(しずか) ひそと静まる 竹の里 唯(ただ)一人のみ 月慈童 |
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衣装メモ
●慈童役の少女は、能楽のような衣装です。
上がオレンジ色の装束、下が赤い袴をはいています。
衣装には、お花の模様や、金色の雲や川の模様も付いています。
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少女の頭は黒髪です。ピンクの花や金色の星、ピンク色の三日月の飾りが付いています。
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今回の表現ポイント
●背景は、月世界から見た宇宙をイメージしました。
まず、慈童の後ろから、ピンク色の三日月が出ています。
そして、その後ろには、たくさんの惑星が見えています。
右上から時計回りに、土星・天王星・火星・地球が回っているところですね。
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そして、全体に黄色い星や銀色の星が輝いています。
さらに、たくさんの流れ星の姿も見えています。
慈童は扇を持って、惑星や星たちと遊んでいます。
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今回は、背景の色塗りに一番時間が掛かりました✴
あとは慈童の衣装ですね😊近くで見ると、結構、金色の模様でビッシリになっています(笑)
今回も楽しんで描きました🎵
慈童が惑星やたくさんの星たちと戯れているところを表現して描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『月慈童』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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