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絵師ひでまさです😊
本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨
このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『忍夜恋曲者』(しのびよる こいはくせもの)です。
今日の絵は、滝夜叉姫(たきやしゃひめ)が主役の歌舞伎舞踊劇です。
今回は、昨年描いた絵を再びリニューアルして、昨年描いた絵と共に紹介します。
登場人物は、滝夜叉姫と大宅太郎光圀(おおや たろうみつくに)です。
良かったら、今回描いた絵と昨年描いた絵を見比べてみてくださいね😌
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『忍夜恋曲者』
(しのびよる こいはくせもの)
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あらすじ
常磐津。天保7年、江戸・中村座において初演された。
通称『将門』(まさかど)と呼ばれている。
◇◇◇
ここは相馬の古御所。
平将門は天下を狙って滅ぼされ、かつてはきらびやかだった将門の御所も荒れ果てている。
どこからともなく麗しい傾城(※位の高い遊女)が現れる。
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ロウソクの灯りに彼女は手紙を取り出し、
「恋の手管に長けている遊女でも、
本当の恋は苦しいものだ」
と、切なさを訴え、古御所に向かう。
(舞台花道のスッポンから登場)
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古御所には勇者・大宅太郎光圀(おおやたろうみつくに)がまどろんでいた。ここで起きるという、怪異の噂を聞きつけて乗り込んでいたのだ。
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遊女に呼びかけられて目を覚まし、
「こんなところに居るのは妖怪だろう」
と斬りかかる。
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女はそれを押しとどめ、自分は京島原の傾城・如月(きさらぎ)だと名乗る。
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少しも警戒を解かない光圀に、実は以前に光圀を見染め、その恋心からここまで来たのだと目をうるませて迫る。
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光圀は如月の様子を見て、将門の娘であろうと詰め寄った。
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如月は、とうとう自分が滝夜叉姫(たきやしゃひめ)だと名乗りを上げ、本性を現し、
「文武に優れた光圀を
味方にしようと思ったが、
こうなったらお前の命を絶つ!」
と宣言。
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二人は、一転して立廻りになる。
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激しい戦いの末、古御所が崩れ落ち、滝夜叉は蝦蟇に乗って崩れた大屋根の上に現れ、光圀をきっと見下ろして幕となる。
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衣装メモ
滝夜叉姫の衣装は、十二単から赤と白の着物に変身したところです。忍者のような振袖衣装です。
実際の舞台は、花魁の衣装なんですが、今回は忍者風の衣装で表現しました。
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そして、頭は黒髪に、ヒマワリの髪飾りとハートのかんざしを付けています。
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さらに、口には巻物を咥えています。
左手にも巻物を持ち、ちょうど見得を切っているところですね。
一方、大宅太郎光圀は、黒い着物に金色の亀甲模様の袴姿です。
ちょうど、刀を抜こうとしていますね。
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続いて、昨年描いた1枚目の絵は、歌舞伎の緞帳幕(どんちょうまく)が開いたのと同時に、滝夜叉姫が舞台花道のスッポンと呼ばれるセリから登場したところです。
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薄紫色の打掛には、クモの巣と紅葉が描かれています。そして帯は唐草模様が描かれた黒い帯です。花魁の姿となっています。
そして、手紙を読んでいるところです。
昨年描いた絵の2枚目は、滝夜叉姫が正体を現した場面です。
先ほどの花魁姿から一転、ピンク色の着物に早変わりしています。
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滝夜叉姫は、館の屋根に上がり、赤旗を手にして見得を切っています。
今回の表現ポイント
今回、背景は結構悩みました(笑)
いろいろ考えた結果、滝夜叉姫の名前の滝から発想を飛ばしました。
滝はこれまで何度も描いた事があるので、公園の噴水で表現しました(笑)
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この噴水が3段になっていまして、一番上は、水が吹き上がっているところです。
2段目、3段目は水が流れています。
噴水の周りの水色の玉は、噴水の水が跳ねているところです。
水が吹き上がり、キラキラ輝いています。
そして、公園の通路も水玉模様になっています。
今回は、噴水を描き上げるのに時間が掛かりました。
下描きで、噴水の形にするまでが大変でしたね(笑)
形が出来上がると、一気に色付けをしています😊
従来の滝夜叉姫と、新しい表現の滝夜叉姫を一つの物語で表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『忍夜恋曲者』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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