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まかしょ

ご訪問ありがとうございます✨

絵師ひでまさです😊

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨

 

 

 

このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。

 

 

そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌

 

 

今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・まかしょです。

今日の絵は、願人坊主がんにんぼうずという修行僧の舞踊です。

 

登場人物は、願人坊主の一人だけです。

今回は、願人坊主を女性で表現しました。

そして、実際の歌舞伎で演じられる願人坊主も描きました。

 

最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊

 

演目名

歌舞伎舞踊
まかしょ

願人坊主

願人坊主

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あらすじ

●長唄

●初演:文政3年(1820年)江戸中村座

●作詞:二世桜田治助

●作曲:二世杵屋佐吉

●本名題:寒行雪姿見(かんぎょう ゆきのすがたみ)

 

まかしょ

まかしょ

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三世・坂東三津五郎の七変化舞踊月雪花名残文台(つきゆきはな なごりのぶんだい)の雪の部。

 

「まかしょまかしょ」と叫びながら、寒参りをする修行者の姿を舞踊化したものである。

願人坊主

願人坊主

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士農工商に限らず、江戸の町には実にさまざまな人たちが暮らしていた。

身分、男女、貧富、地域。

 

どれをとっても、江戸という社会には、現代とは比べものにならないほど厳然たる区別と差異があり、それゆえのさまざまな悲しみや苦しみが生まれた。

願人坊主の女の子

願人坊主の女の子

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しかし同時に、幅も奥行も深い社会は多くの文化を生み出す母体となり、喜びやおかしさもまた、たくさん生まれた。

 

本曲の主人公まかしょは、僧の格好をして町を流して歩いた大道芸人である。

街を歩く願人坊主

街を歩く願人坊主

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雪音で幕が開くと、おろしの鳴物。

白頭巾(ずきん)に白衣を着け、全身真っ白の姿。寒参りの代行をするといって江戸市中を巡り歩く願人坊主

江戸市中を巡り歩く

江戸市中を巡り歩く

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寒参りの代行をする、と言って人々から金銭を集めていたが、もとよりニセのお坊さん。

願人坊主

願人坊主

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翌日には違う扮装で町を歩いているのだから、本当に寒行なんてするはずがない。

遠慮のない態度、生酔いの赤ら顔、いいかげんなご祈祷、しかも大の女好き。

街中を歩き回る

街中を歩き回る

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迷惑きわまりないはずなのに、本曲に描かれたまかしょの姿には、どこか憎みきれないおかしさがある。

 

冷たい風に吹かれながら、酒を求めて去って行く後ろ姿には、どこか心ひかれる、一抹の哀愁。

酒を求めて去って行く

酒を求めて去って行く

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それは、厳しい世間を煙に巻きながら、ひょうひょうと生き抜く男の背中なのだろう。

 

まかしょもまた、江戸の町を身ひとつで生きた、たくましい一人の男なのである。

長唄・『まかしょ』:歌詞

まかしょ まかしょ 撒いてくりょ

まっか諸方の門々に 無用の札もなんのその

構ひ馴染の御祈祷坊主 昔かたぎは天満宮 今の浮世は色で持つ

 

野暮な地口絵げばこから 引き出してくる酒の酔

妙見さんの七ツ梅 不動のお手に剣菱の ぴんと白菊花筏

 

差すと聞いたら思ふ相手に あほッ切 煽る手元も足元も 雪を凌いで来りける

君を思へば筑紫まで 翼なけれど飛梅の すゐが身を食ふこの姿

 

ちょっとお門に佇みて とこまかしてよいとこなり ちょっとちょぼくる口車

春の眺はナア 上野飛鳥の花も吉原 花の中から 花の道中柳腰

 

秋は俄にナア 心もうかうか

浮かれ烏の 九郎助稲荷の 角の長屋の年増が目につき

 

ずっと上って門の戸ぴっしゃり しまりやすぜ

あれあの声を今の身に 思ひ浅黄の手拭に 紅の付いたが腹が立つ

 

そこを流しの神おろし 奇妙頂来敬って申す

それ日本の神々は 伊勢に内外(ないげ)の二柱 夫婦妹背の盃も 済んで初会の床浦明神

 

哀愍納受一呪礼拝 屏風の外に新造が 祭も知らず子(ね)の権現

 

櫺子(れんじ)の隙間漏る風は 遣手に忍ぶ明部屋の 小隅に誰を松の尾明神

 

地色は坂本山王の 廿一二が客取り増す花盛り 間夫は人目を関明神

 

奇妙頂来懺悔懺悔 六根罪障 拗ねて口説を四国には 中も丸亀名も高き 象頭山

 

今度来るなら裏茶屋で 哀愍納受と祈りける

その御祈祷に乗せられて でれれんでれれん口法螺を

 

吹く風寒き夕暮に 酒ある方を尋ね行く 酒ある方を尋ね行く

まかしょ

まかしょ

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衣装メモ

願人坊主の女の子は、薄いピンク色の着物を着ています。

願人坊主の女の子

願人坊主の女の子

(※クリックすると画像が拡大します)

 

頭には、角頭巾という、山伏や修行僧が被る頭巾を被っています。

女の子なので、ピンク色の頭巾にリボンを付けました。

願人坊主の女の子

願人坊主の女の子

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そして、首から黄色い箱を下げています。これは外箱(そとばこ)というものです。

足は、赤い草履を履いています。

 

●一方、歌舞伎の姿の願人坊主の衣装は、全身真っ白の姿です。頭巾も真っ白です。

願人坊主

願人坊主

(※クリックすると画像が拡大します)

 

こちらも、外箱を下げています。

 

二人とも、右手にを持って、町人を呼んでいます。

街を歩く願人坊主

街を歩く願人坊主

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今回の表現ポイント

●今日の背景は、日本ではありません(笑)

願人坊主は修行僧なので、おそらくいろんな所を旅するんです。

そこから発想を飛ばして、今回はエジプトのピラミッドを背景に描きました。

背景はピラミッドとフェニックス

背景はピラミッドと
フェニックス

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願人坊主が、エジプトを旅しているイメージですね。

 

さらに、ピラミッドの奥から、フェニックスが飛んでいくところを描きました。

これは、壁画を参考にしました。炎も独特の形です。

まかしょ

まかしょ

(※クリックすると画像が拡大します)

 

今回は、全体的にとても楽しく描けました😊

 

実はフェニックスの色塗りは、3回別の色を重ね塗りしました(笑)

黄色⇨肌色⇨オレンジの順です✨

 

 

今回は、歌舞伎舞踊・まかしょを紹介しました😊

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨

 

 

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