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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『黒髪』(くろかみ)です。
今日の絵は、女形の第一人者、坂東玉三郎さんが演じた舞踊です。
主役は、玉三郎さんが演じる遊女(花魁)です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『黒髪』
(くろかみ)
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あらすじ
地唄・長唄。
●天明4年、江戸中村座初演。 ●作詞:不詳 ●作曲:初世杵屋佐吉 ●歌舞伎狂言・『大商蛭小島』(おおあきない ひるがこじま)の二番目。 |
2019年、坂東玉三郎 ・京丹後特別舞踊公演の一つ。
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地唄の中で、最も愛されている曲の一つである。
お姫様が、髪を梳きながらの嫉妬の振りが原則ながら、太夫(遊女)にして振りをつけた舞踊もある。
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◇◇◇
雪の積もる静かな夜、片袖を夫に見立てて独り淋しく寝る、やるせない女性の想いを唄ったものである。
恋しい人に捨てられた女性の淋しさを舞う。
雪の降る夜、一人で過ごしながら、女は、黒髪をくしけずる。
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好きな男が他の女と新枕を交わしている側で、激しい嫉妬に苦しみ、悶えながら髪を梳(す)いている。
そして、女性は昔のことを思い出し、去っていった人の面影を求めても得られぬわびしさに、そっと涙する。
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外には雪が、しんしんと降り積っている。
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〽️黒髪の むすぼれたる 思ひをば
とけてねた夜の 枕こそ ひとり寝る夜の
仇枕 袖はかたしく つまじゃといふて
ぐちな女子の心としらず しんとふけたる
鐘のこえ ゆうべのゆめの けささめて
ゆかし 懐かし やるせなや
積もるとしらで つもる白雪
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日本女性の美の象徴である「黒髪」と「雪」の白さの対比から、女性の恋心や嫉妬という感情を巧みに表現している。
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衣装メモ
●遊女の衣装は、黒地に桜の花や藁(わら)の模様など、様々な模様が入った打掛です。
金色の花びらが衣装全体に散っています。
とても豪華にデザインされた衣装となっています。
頭にもたくさんの鼈甲櫛(べっこうくし)をさしています。
そして、遊女の体が沿っていて、衣装も所狭しと広がっています。
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今回の表現ポイント
●背景は、水色の屏風(びょうぶ)です。
冬の場面なので、今回は屏風の中にたくさんの雪を降らせました。雪は、雪の結晶で表現しました。
そして、屏風の上には、大きな白鳥が飛んでいます。ちょうど飛び立つところです。
これは、遊女の嫉妬を、冬の渡り鳥である白鳥で表現しました。
さらに、左上から斜線と雪の結晶が広がっていますが、これは、猛吹雪をイメージして描きました。
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遊女の嫉妬を、冬の渡り鳥である白鳥と雪の結晶で表現して、幻想的に描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『黒髪』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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