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鰯賣戀曳網

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絵師ひでまさです😊

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨

 

 

 

このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。

 

 

そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌

 

 

 

今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・鰯賣戀曳網いわしうり こいのひきあみです。

 

 

 

今日の絵は、貧しい鰯売りの男と、町一番の遊女の恋物語です。

 

とても叶いそうもない恋が、予想外のハッピーエンドに終わるという内容です。

 

 

主役は、鰯売りの猿源氏さるげんじと、高貴な遊女・蛍火ほたるびです。

 

 

 

最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊

 

演目名

 

歌舞伎狂言
鰯賣戀曳網
(いわしうり こいのひきあみ)

猿源氏と蛍火

猿源氏と蛍火

(※クリックすると画像が拡大します)

 

あらすじ

 

●初演:1954年11月2日

●舞台:歌舞伎座・芸術祭11月大歌舞伎

●作:三島由紀夫

●演出:久保田万太郎

●主演:中村歌右衛門、中村勘三郎

 

三島歌舞伎の擬古典の一つ。三島由紀夫が古色溢れた健康的な歌舞伎の復活を意図。

 

 

主演は当時の中村歌右衛門と中村勘三郎。

以後もこの当り役で繰り返し上演され、のちには十八代目・中村勘三郎の猿源氏と五代目・坂東玉三郎の蛍火で上演されてきた人気演目である。

 

勘三郎と玉三郎

勘三郎と玉三郎

 

 

 

◇◇◇

鰯売の猿源氏さるげんじは、川風に吹き上げられた輿の御簾の隙間から、都一の美しい遊女・蛍火ほたるびの姿を垣間見てから恋の病に取り付かれる。

 

猿源氏

猿源氏

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

鰯を売る声もへなへなとなり、父親・海老名なあみだぶつに、「鰯がくさる」と怒鳴りつけられる。

 

 

息子の恋の仲立をしてやろうとする父親の企みで、猿源氏は大名に化けて、蛍火のいる五条東の洞院へ繰り込み、蛍火を呼ぶのに成功する。

 

蛍火

蛍火

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

その遊興の座敷で猿源氏は求められるまま軍物語をし出すが、登場するのは鯛、平目、赤貝、蛸で、魚介類の合戦譚。

 

あわててそれを取り巻き連中が適当に囃し立ててごまかすが、やがて、猿源氏は酒の酔いが回り、うとうとするうちに寝言で、

 

「伊勢の国に阿漕ヶ浦の猿源氏が鰯かうえい」と、鰯の売り声を上げてしまう。

 

蛍火に鰯売りだとバレてしまう

蛍火に鰯売りだとバレてしまう

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

蛍火がそれを問うと、古歌を引いての苦しい弁解をし出す。

 

 

その猿源氏の苦しい弁解が終わると、蛍火は泣き伏しながら自分の身の上話をし出す。

 

 

蛍火はもともと紀国丹鶴城の姫であったが、高城で鰯売りの声を聞いて魂を奪われ、城を抜け出して後を追ったという。

 

 

しかし、追いつけず道に迷ったところを人買い商人に騙され、郭(くるわ)に売られて今の身の上となったのであった。

 

蛍火は猿源氏に全てを打ち明ける

蛍火は猿源氏に全てを打ち明ける

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

は、猿源氏が寝言で発した売り声を聞き、その会いたいと思っていた鰯売りの男に今日会えたと思ったのに、猿源氏がやはり別人で侍だったと落胆し、懐刀を抜き自害しようとする。

 

蛍火の自害を引き止める猿源氏

蛍火の自害を引き止める猿源氏

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

猿源氏はあわてて引き留め、自分は贋者の殿様で、本当は鰯売りであると明かし、刀を天秤棒のように担いで、華やかな座敷を歩き回ったりする。

 

 

猿源氏は鰯売りであると蛍火に明かす

猿源氏は鰯売りであると蛍火に明かす

(※クリックすると画像が拡大します)

 

そこへ丹鶴城からの迎えがやって来て、身請金も整い、蛍火は郭から自由になる。

 

 

しかし、は威厳をもって城へ戻るのを拒否し、猿源氏と夫婦になって鰯売りをするために、売り声の練習を始めた。

 

猿源氏と蛍火は夫婦となる

猿源氏と蛍火は夫婦となる

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

はその場にいる者たちにも、「見習やいなう」と命じ、皆も一斉に、

 

「伊勢の国に阿漕ヶ浦の猿源氏が鰯かうえい」

 

と声をあげ、二人は廓(くるわ)から出ていく。

 

 

◆舞台の様式は、明るく豪奢で元禄風である。実に呑気でメルヘン調の楽しい舞台である。

 

鰯賣戀曳網

鰯賣戀曳網

(※クリックすると画像が拡大します)

 

衣装メモ

 

猿源氏の衣装は、上がピンク色、下が水色の袴をはき、大名の姿になっています。

 

ピンク色の衣装には、金銀の模様があしらわれています。

 

水色の袴には、部分的に金色の格子模様がデザインされています。

 

猿源氏は、偽物の大名に化けています赤い天秤棒を担ぎ、刀を差しています。

 

 

蛍火と一緒になった猿源氏の表情は、とても笑顔に満ち溢れています。

 

猿源氏と蛍火

猿源氏と蛍火

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

●一方の蛍火は、白地の打掛を羽織り、赤いぼかしの入った着物を着ています。着物には、細かい格子模様がデザインされ、金色の刺繍が施されています。

 

 

そして、金銀の草花が描かれた青い帯を結び、遊女の衣装になっています。

 

 

蛍火猿源氏とようやく一緒になり、喜んでいます。

 

猿源氏と蛍火

猿源氏と蛍火

(※クリックすると画像が拡大します)

 

今回の表現ポイント

 

●背景は、たくさんの薔薇の花が咲いています。赤・ピンク・黄色・紫の薔薇です。

 

そして、二人が最終的に結ばれるということで、結婚式を挙げている二人をイメージして現代風に描きました。

 

 

階段を上がり、猿源氏蛍火が結婚式の衣装を着て、教会で式を挙げています。

 

蛍火が着ているウエディングドレスは、非常に長いです(笑)

 

 

そして、式を挙げている二人の前には十字架も見えています。

 

さらに左側には、二人が指輪の交換をしているところを描きました。

 

 

 

鰯賣戀曳網

鰯賣戀曳網

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

二人がようやく一緒になり、幸せいっぱいの舞台を1枚の紙に表現しました。

 

 

今回は、歌舞伎狂言・鰯賣戀曳網を紹介しました😊

 

 

 

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ぜひご覧になってくださいね😊

 

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨

 

 

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