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雨の五郎

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絵師ひでまさです😊

 

本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨

 

このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。

 

そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌

 

今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・雨の五郎(あめのごろう)です。

 

今日の絵は、曽我五郎そがごろうという男性の舞踊です。

登場人物は、曽我五郎一人です。

 

今回は、歌舞伎の曽我五郎と、曽我五郎を演じる女性をイメージして描きました。

 

最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊

 

演目名

歌舞伎舞踊
雨の五郎
(あめのごろう)

曽我五郎と五郎を演じる女性

曽我五郎と五郎を演じる女性

(※クリックすると画像が拡大します)

あらすじ

●長唄。

●初演:天保12年江戸中村座

●作詞:三升屋二三治

●作曲:十世杵屋六左衛門

●九変化舞踊八重九重花姿絵やえここのえ はなのすがたえの中の一つ。

●二世尾上見蔵初演

曽我兄弟の仇討物語は、歌舞伎の最も大きな題材で、舞踊にも「曽我物」は数多く残っている。

曽我五郎

曽我五郎

(※クリックすると画像が拡大します)

 

五郎とは、曽我五郎・十郎兄弟の五郎のことである。

 

18年もかかって、兄・十郎と共に父の仇討ちをやり遂げた。

 

曽我兄弟は、忠臣蔵や荒木又右衛門と共に日本の三大仇討ちとして江戸の庶民の評判をとり、歌舞伎でもいわゆる「曽我狂言」として、しばしば上演されている。

雨の五郎

雨の五郎

(※クリックすると画像が拡大します)

 

この舞踊の五郎は、大磯の廓の傾城・少将の下に通う道中を舞踊化したもので、親孝行とはおよそ縁遠い存在である。

 

黒地に蝶の模様の衣装、紫縮緬(ちりめん)の頬(ほお)かむり、素足に塗り下駄、蛇の目傘をさした姿で曽我五郎そがごろうが登場。

曽我五郎

曽我五郎

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五郎を演じる女性

五郎を演じる女性

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五郎は、荒事風の強さを見せ、クドキの文のくだりでは和事風の柔らかさを出す。

傘を手に荒事を見せる

傘を手に荒事を見せる

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雨の中、父の敵討ちを控えた曽我五郎が向かうのは、馴染みの傾城・化粧坂の少将(けわいざかのしょうしょう)が待つ大磯の廓。

 

少将からの恋文を手に、艶やかなしぐさを見せながら、キリッと力強い男の表情に戻る五郎

見得を切る曽我五郎

見得を切る曽我五郎

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最後は「〽️孝勇無双」で、賑やかに立廻りとなり、元禄見得にて幕となる。

短いながらも、変化と起伏に富んだ舞踊である。

 

『長唄・雨の五郎:歌詞』

さるほどに 曽我の五郎時致(ときむね)は 倶不戴天(ぐふたいてん)の父の仇 討たんずものとたゆみなき

弥猛心も春雨に 濡れてくるわの化粧坂(けわいざか) 名うてと聞きし少将の 雨の降る夜も雪の日も

通ひ通ひて大磯や 廓の諸分のほだされやすく誰に一筆 雁のつて 野暮な口説を返す書

粋な手管についのせられて 浮気な酒によひの月 晴れてよかろか 晴れぬがよいか

とかく霞むが春のくせ いで オオそれよ 我もまた いつか晴らさん父の仇 十八年の天つ風

いま吹き返す念力に 逃さじやらじと勇猛血気 そのありさまは牡丹花に つばさひらめく 胡蝶のごとく

勇ましくもまた 健気なり

 

藪の鴬 気ままに鳴ひて うらやましさの庭の梅 あれそよそよと春風が

浮名立たせに 吹き送る 堤のすみれ さぎ草は 露の情けに濡れた同士 色と恋との実くらべ

実 浮いた仲の町 よしやよし 孝勇無双のいさをしは 現人神と末の代も

恐れ崇めて今年また 花のお江戸の浅草に 開帳あるぞと賑しき

猛者の色香を見せるところがユニークな長唄舞踊である。

雨の五郎

雨の五郎

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衣装メモ

曽我五郎の衣装は、黒地にアゲハ蝶の模様で、片袖は赤と白の市松模様の着物に変わっています。

 

そして、紫色の頬被り(ほおかむり)を被り、蛇の目傘をさしています。

曽我五郎

曽我五郎

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顔は赤い隈取り、黒い下駄を履いています。

 

●一方、五郎を演じる女の子の衣装は、、黒地に金の水玉模様、青いモルフォ蝶の刺繍が入っています。

 

そして、上半身はピンク色と白の市松模様の着物に変わっています。

五郎を演じる女の子

五郎を演じる女の子

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頭にお花を付けて、黒のハイヒール、左手に蛇の目傘を持っています。

五郎を演じる女の子

五郎を演じる女の子

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ちょうど見得を切っているところです。

見得を切る曽我五郎

見得を切る曽我五郎

(※クリックすると画像が拡大します)

今回の表現ポイント

●この演目は、雨が降っている場面なんですが、今回は雨が止んだところをイメージして、背景に描きました。

まず、青、水色、青紫色の紫陽花がたくさん咲いています。

 

そして雨の雫を、キラキラ模様で表現しました。

流れる虹と紫陽花

流れる虹と紫陽花

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さらに、雨が止んだところなので、が出ています。

今回、この虹の形がいつもと違うんです(笑)

 

丸い虹ではなく、川のように流れる形の虹で表現しました。

 

今日の背景色は、初めて黄緑色にしました。

雨の五郎

雨の五郎

(※クリックすると画像が拡大します)

 

今回は、紫陽花の花びらが細かかったです。

 

あとは、虹の色を塗る時に、色が滲まないように気を付けました(笑)

 

今回は、こういった場面を表現して描きました。

 

 

今回は、歌舞伎舞踊・雨の五郎を紹介しました😊

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨

 

 

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