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茨木

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絵師ひでまさです😊

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨

 

 

 

このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。

 

 

そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌

 

 

 

 

今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・茨木いばらきです。

 

 

今日の絵は、茨木童子いばらきどうじという女性の鬼の話です。

 

左腕を斬られた茨木童子が、数日後に渡辺綱わたなべのつなの館に押しかけ、左腕を取り返して飛び去って行くという内容です。

 

絵の中に登場するのは、3人です。

 

 

 

 

最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊

 

演目名

 

歌舞伎舞踊
茨木
(いばらき)

渡辺綱と真柴 上に左手を持って逃げる茨木童子

渡辺綱と真柴
上に左手を持って逃げる茨木童子

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

あらすじ

 

長唄

●明治16年、東京新富座初演。

●作詞:河竹黙阿弥

●作曲:三世杵屋正次郎

●振付:初世花柳寿輔他

 

五代目・尾上菊五郎が選定した、新古演劇十種しんこえんげきじっしゅの一つ。

 

五世・尾上菊五郎、初世・市川左團次が初演。

 

 

茨木

茨木

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

 

◇◇◇

東寺・羅生門には鬼が出没するといわれている。

 

その鬼は茨木童子いばらきどうじと呼ばれ、すごく強いという。

 

 

源頼光(みなもとのよりみつ)の家臣である、渡辺源次綱わたなべのげんじつなは、羅生門に行って鬼と戦い、鬼の左腕を斬りおとし、斬られた鬼は逃げ去った。

 

渡辺綱

渡辺綱

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陰陽師・阿部晴明(あべのせいめい)の占いによると、鬼が七日七夜のうちに腕を取り返しにくるから物忌み(※家にこもって身を守ること)をし、腕は箱に入れて封をしとくようにとのこと。

 

 

 

そしてついに今日は七日目。

 

夕方になると、門を閉ざした渡辺邸に、摂津の国の叔母である真柴ましばがはるばる訪ねてきた。

 

 

訪ねてきた叔母の真柴

訪ねてきた叔母の真柴

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

伯母といってもの育ての親なので、母親のような立場である。

は理由を言って帰ってもらおうとした。

 

綱は叔母に帰るように促す

綱は叔母に帰るように促す

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

だが真柴の育ての親で、「年老いた私に対して冷酷だ」、といって嘆く。

 

 

情にほだされた真柴を中にいれることに。

 

綱は叔母である真柴を家に入れた

綱は叔母である真柴を家に入れた

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

ここで順番に舞を舞うことになる。

まずは太刀持の音若が舞い、次に真柴が優雅に舞ってみる。

 

舞を披露する真柴

舞を披露する真柴

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さらに真柴に頼まれたが、茨木童子の腕を切った時の話をする。

 

 

仲間の平井保昌(ひらいやすまさ)と話して羅生門に行き、そこで鬼の茨木童子に出会い、腕を斬りつけた流れを、動きのある踊りで語る。

 

綱は叔母に詳細を伝える

綱は叔母に詳細を伝える

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いい気分の真柴は、腕を見せてくれと言う。

 

 

が鬼の腕を持ってきてみせると、真柴が鬼の腕を掴み、飛び去っていく。

 

腕を取り返す茨木童子

腕を取り返す茨木童子

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実は茨木童子真柴に化けていたのであった。

 

正体を現した茨木童子

正体を現した茨木童子

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茨木童子を追いかける。

 

 

家来三人は、鬼のたたりがあるに違いない、と言い合いながら逃げていく。

 

空に飛ぶ茨木童子

空に飛ぶ茨木童子

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完全に正体を顕した茨木童子

 

と戦いになるが、結局決着はつかず、茨木童子は逃げていくのであった。

 

茨木

茨木

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衣装メモ

 

渡辺綱の叔母、真柴ましばは、薄いオレンジ系の衣装から、白い鹿の子(かのこ)模様の衣装に早変わりしています。

 

 

下は黒の着物に、赤と紫の草花が描かれています。

 

 

実際の舞台では、真柴は白髪なんですが、今回は黒髪で表現しました。

 

 

真柴

真柴

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

 

渡辺綱は、黒い直垂(ひたたれ)の衣装です。

 

衣装には、金色の渡辺星わたなべぼしと呼ばれる家紋が入っています。

 

 

そして頭には烏帽子を被り、右手に扇子を持ち、脇差しを腰に付けています。

 

渡辺綱

渡辺綱

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

今回の表現ポイント

 

●背景は、松が下から脇に見えています。

 

そして上にいるのが、3人目、茨木童子いばらきどうじです。

 

 

白い頭に角が生えています。
衣装は、金色の装束に藍色の雲や雷の模様が入っています。

 

下は、金色と朱色の袴をはいています。

 

茨木童子

茨木童子

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

左腕を取り返したということで、大きな鬼の左手を描きました。

 

そして、紫の雲で不気味さを出しました。

 

さらに、茨木童子は、たくさんの雷を発しています。

 

 

茨木童子の周りには、たくさんの赤い紅葉が舞台を彩っています。

 

 

茨木

茨木

(※クリックすると画像が拡大します)

 

 

 

女性から鬼に姿を変えるところを、荒々しい表現で描きました。

 

 

今回は、歌舞伎舞踊・茨木を紹介しました😊

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨

 

 

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