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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・『神霊矢口渡』(しんれい やぐちのわたし)です。
今日の絵は、お舟(おふね)という若い女性が主役です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『神霊矢口渡』
(しんれい やぐちのわたし)
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あらすじ
時代物。全5段。
蘭学者・科学者として活躍した平賀源内が、福内鬼外(ふくうちきがい)の筆名で書いた浄瑠璃の代表作である。
1770年(明和7)1月、江戸・外記座(げきざ)で初演。
『太平記』を原拠に、新田義貞(にったよしさだ)遺族の事跡を脚色した作品。
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中心は今も矢口渡(東京都大田区)に伝わる、新田明神の縁起を描いた四段目『頓兵衛内』(とんべえうち)で、歌舞伎でも多く上演されている。通称『矢口渡』。
◇◇◇
旅人ゆきかう玉川(たまがわ)の矢口の渡し。
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その渡守(わたしもり)の頓兵衛(とんべえ)は、とんでもない悪党であった。
高額の賞金目当てに、足利政権の政敵、新田義興(にったよしおき)を船上で殺害。その賞金で贅沢に暮らしながら、次なる獲物を待ち受けていた。
そして、彼の留守に、その獲物、義興の弟・義峰(よしみね)が恋人を連れて渡し場に到着する。
この男に、頓兵衛の一人娘・お舟(おふね)が一目惚れしてしまう。
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「何とかこの男を助けてやりたい。」
大切な思いでいっぱいのお舟は、後先かまわず彼らを逃がす。
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だが、そうとは知らぬ頓兵衛が、暗がりで義峰と思って刺し殺すと、それは身代わりとなった我が娘。
しかし、頓兵衛は後悔するどころか、ケダモノのように荒れ狂い、傷ついた娘を責め立て、義峰の行方を追って飛び出していく。
お舟は失恋の絶望の淵に沈みながらも、流れる血潮を拭いもせず、櫓(やぐら)に駆け上がって太鼓を鳴らす。
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それは男を逃がすための、偽りの合図の音だった・・・。
その後頓兵衛たちは、義興の神霊によって殺される。
そして、新田神社建立の大団円で幕となる。
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衣装メモ
お舟の衣装は、薄い紫色のストライプ柄です。
そして衣装の早変わりで、上半身は赤い振袖になります。赤い振袖には、季節の草花や川が描かれています。
帯は赤と黒で統一されています。
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お舟は、自分の髪の毛を持ち、義峰への想いを募らせています。
今回の表現ポイント
そして背景は、多摩川が流れています。さらに、雷神(らいじん)が黒雲を出して雷を放っています。
舞台の終盤に、お舟が櫓(やぐら)に駆け上がって、太鼓を鳴らし、好きな男を逃がす場面があります。
今回は、そのお舟が男を思い、太鼓を鳴らす情念の場面を、雷神様で表現しました。
雷神は紫色の雲に乗り、たくさんの太鼓を背負って、どこかを睨み付けています。
雷神の身体からは、金色の稲妻がたくさん流れています。
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お舟の、心の内に秘める情念を表現しました。
今回は、歌舞伎狂言・『神霊矢口渡』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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