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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『玉兎』(たまうさぎ)です。
今日の絵は、ウサギが主役の歌舞伎舞踊劇です。
主役は、ウサギです。
本来は、一人で演じられる舞踊なんですが、今回は、女の子のウサギと男性のウサギを描きました。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『玉兎』
(たまうさぎ)
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あらすじ
●清元
●初演:文政3年、江戸中村座 ●作詞:二世・桜田治助 ●作曲:清沢万吉 ●振付:市山七十郎、三世・藤間勘兵衛 ●本名題、『玉兎月影勝』(たまうさぎ つきのかげかつ) |
七変化舞踊の一つ。
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月の兎の伝説と、かちかち山をモチーフにしたストーリー。
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◇◇◇
薄野に大きな満月が登り、月には兎が餅をついている影が映っている。
置浄瑠璃が終わると、その月から兎が飛び出してくる。
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舞台はススキなどのある秋の野で空には月、舞台中央に臼(うす)が置かれ、まず月の兎の精が杵(きね)を持って団子をつく所作を見せる。
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そのあと『かちかち山』の話となり、ひとりで兎、狸、爺と婆の四人を踊り分け、さらに「お月様さへ嫁入りなさる」とひなびた唄で踊る。
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中秋の月夜に浮かれた兎は、いつまでも遊び呆けるのであった。
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最後はまた臼と杵を出し、杵を振り上げたかたちで決まって幕となる。
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初演から約200年が経った今でも、みんなに親しまれ、子供によく踊られる踊りである。
清元・『玉兎』:歌詞 実(げ)に楽天が唐歌に つらねし秋の名にしおう三五夜中新月の 中に餅つく玉兎
餅じゃござらぬ望月の月の影勝 飛び団子
やれもさ うややれ やれさてな 臼と杵とは 女夫(めおと)でござる
やれもさやれもさ 夜がな夜一夜 おおやれ ととんが上から月夜にそこだぞ
やれこりゃ よいこの団子ができたぞ おおやれやれさて あれはさて これはさて どっこいさてな
よいと よいと よいと よいと よいとなとな これはさのよい これはさておき
昔むかし やつがれが 手柄を夕べの添乳にも 婆食た爺やが その敵 討つや ぽんぽらぽんと腹鼓
狸の近所へ 柴刈りに きゃつめも背たら大束を えっちり えっちり えじ雁股 しゃござんなれ
こここそと あとから火打ちでかっちかち かっちかち かっちかち かっちかちのお山といううちに
あつっ あつっ そこで火傷のお薬と 唐辛子なんぞでみしらして 今度は猪牙船 合点だ
こころえ狸に 土の船 面舵 取り舵ぎっちらこ 浮いた波とよ山谷の小船 こがれ こがれて通わんせ
いや こいつはおもしろ俺様と 洒落る下より ぶくぶくぶく のうのう これはも泣きっ面
よい気味しゃんと敵討ち それで市が栄えた手柄話にのりがきて
お月様さえ 嫁入りなさる やときなさろせ とこせい とこせい 年はおいくつ十三 七つ
ほんにさぁ お若いあの子を産んで やときなさろせ とこせとこせ 誰に抱かせましょうぞ
お万に抱かしょ 見てもうまそな品物め しどもなや 風に千種の花兎 風情ありける月見かな |
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衣装メモ
●女の子のウサギの衣装は、ピンク色の袖無し衣装に、下もピンク色の鎧のような衣装になっています。
片方の袖が、ウサギの毛皮の衣装になっています。
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そして、薄ピンク色のレギンスをはいています。
頭には、紫色の花を付け、金銀の飾りも付けています。
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そして、ウサギの耳が付いていますね。
●一方、男性のウサギは、歌舞伎舞踊の姿です。
水色の袖無し衣装に、赤いふんどしをしています。
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そして、頭には鉢巻きを締めています。
この鉢巻きが、ウサギの耳に見えます。
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二人は、臼(うす)に座り、杵(きね)を振り上げて見得を切っています。
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今回の表現ポイント
●背景は、十五夜です。
まず正面に、大きな満月が見えています。
この満月の中では、2匹のウサギが餅をついています。
餅が伸びていますね(笑)
そして、中間のピンクの部分には、桔梗(ききょう)の花が咲いています。
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さらに、満月の周りを覆っているものは、たくさんの三日月です。
舞台下にも三日月があります。
月の周りに月があるという、不思議な感覚を表現しました。
そして小さな水色の玉が、星と一緒に輝いています。
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今回は、背景に時間が掛かりました。
いつもより描くものが多かったですね(笑)😌
賑やかな十五夜になって良かったです😊✨
今回は、歌舞伎舞踊・『玉兎』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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