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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『寿二人猩々』(ことぶき ににんしょうじょう)です。
今日の絵は、猩々(しょうじょう)という動物が、酒売りの男に福をもたらす楽しい舞踊です。
縁起の良い、ハッピーエンドの内容です。
猩々とは、伝説上の動物で、猿のような姿をしています。とてもお酒が好きで、縁起の良い神獣と言われています。
登場人物は、二匹の猩々と、酒売りの高風(こうふう)です。
今回は、猩々を女性で表現しました(笑)
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『寿二人猩々』
(ことぶき ににんしょうじょう)
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あらすじ
●長唄。
●作詞:三世河竹新七 ●作曲:三世杵屋正次郎作曲 ●振付:初世花柳寿輔 |
能「猩々」に取材。
江戸河原崎座の脇狂言になっていた「猩々」を、明治七年河原崎座が新築開場した際に復活したもの。酒売りの踊りのあと、二人の猩々が出て舞う。通称「二人猩々」。
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◇◇◇
中国の楊子(ようす)の里に住む高風(こうふう)という親孝行な若者がある夜、不思議な夢を見る。
高風は、その夢の通りに楊子の町に出て酒を売り始めると、次第に夢の通りに金持ちとなっていく。
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それから時は経ち、高風の店に来て何度も酒を飲みに来る者がいた。
その者は、どんなに酒を飲んでも顔色一つ変わらないため、高風は不思議に思い名前を尋ねる。
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その者は名を尋ねられ、『河の中に住む猩々(しょうじょう)である』と答えた。
ある月の夜、高風は河のほとりで壺に酒を用意して猩々が現れるのを待っていると、二匹の猩々が水中から現れる。
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高風と猩々は酒を汲みかわし、酒の徳を語る。
猩々は酔って舞を披露してくれた。
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そして高風の素直な優しい心を誉め、いくら飲んでも永久に尽きることのない酒を壺の中に入れ、猩々は高風に渡した。
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そこで高風は夢から覚めるが、酒壺は残っており高風の商売はますます栄え、富貴の身となったという、『夢か、幻か、現実か』という内容である。
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神の使いである霊獣・猩々の品格と、ほろ酔いの愛嬌と、どちらも表現する難しい踊りであり、加えて二人で踊る相舞(あいまい)では二人の息も合わせなければならず、大変難しい役どころである。
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衣装メモ
●今回は、猩々を女性で表現しました。
女性の猩々なので、赤い髪の毛に、紫色の花や髪飾りが付いています。そして、金色の飾りも流れるように付いています。
衣装は、上がオレンジ色に花模様がデザインされた着物です。ピンク・黄色・水色の花が衣装全体に描かれています。
下は赤地に金色で青海波(せいがいは)の模様が入った袴姿です。
二人猩々ということで、ふたりとも同じ衣装を身にまとっています。
一人の猩々は赤い扇を持って踊り、もう一人の猩々は座りながら踊っています。
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●そして、高風は青色の着物を羽織っています。金色の円模様が全体に刺繍され、キラキラと輝いているように見える衣装です。中は、白い着物を着ています。
下は黄色い袴姿です。高風は、中国風の冠を被っています。黒・金・銀で統一されています。
そして手には、オレンジ色の扇を持っています。
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猩々も高風も能楽のような衣装になっています。
今回の表現ポイント
●背景は、まず猩々の隣にある緑色の物体は、酒が入った壺です。
そして、ピンクのダイヤがキラキラとたくさん輝いています。
これは、猩々のおかげで高風が大金持ちになった、というところを表現しました。
さらに、猩々の周りにもにも菱形の青いダイヤがたくさん輝いています。
三人とも、笑っています(笑)
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親孝行の若者に、二匹の猩々が酒壺を与え繁盛させる場面を、賑やかに幸せな気持ちになるように全体を表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『寿二人猩々』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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