ご訪問ありがとうございます✨
絵師ひでまさです😊
本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨
このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『其面影二人椀久』(そのおもかげ ににんわんきゅう)です。
今日の絵は、椀久(わんきゅう)という男性が、好きだった彼女に再会する内容の物語です。
主役は、椀屋久兵衛(わんやきゅうべえ)と松山太夫(まつやまだゆう)です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『其面影二人椀久』
(そのおもかげ ににんわんきゅう)
(※クリックすると画像が拡大します)
あらすじ
長唄。
通称は《二人椀久》(ににんわんきゅう)で知られている。
椀屋久兵衛は延宝の頃、大阪に実在した豪商である。
◇◇◇
舞台は、松の大木のある海辺近く。
月がうっすらと照らすだけの夜道を、男が一人やってくる。
彼の名は椀屋久兵衛(わんやきゅうべえ)、通称を椀久《わんきゅう》という大坂新町の豪商だ。
(※クリックすると画像が拡大します)
新町の傾城・松山太夫(まつやまだゆう)と深くなじみ、豪遊を尽くしたために、親から勘当され、髻(もとどり)を切られて座敷牢に閉じ込められてしまう。
(※クリックすると画像が拡大します)
しかし椀久は、松山恋しさのあまりに発狂し、牢を抜け出してさまよい歩いている。
(※クリックすると画像が拡大します)
親の意見も耳に入らず、恋に焦がれた我が身を振り返り、松山に逢いたいと祈るうちにまどろんでしまう。
すると、どこからともなく松山が姿を現し、椀久に語りかける。背景にはいつしか桜が咲いている。
(※クリックすると画像が拡大します)
松山は 、
「今をときめく身でも、
遊女の身は籠の鳥同様に
自由にできないので、
思うように貴方と
逢えないのが恨めしい」
と切ない胸中を訴える。
(※クリックすると画像が拡大します)
そして椀久がかつて着ていた羽織を身に着け、片袖を椀久だと思って眺めているのだという。
場面はさらに明るくなり、二人はかつての楽しい思い出を再現。仲良く酒を酌み交わす様や痴話げんかなど二人の甘い仲を描写する。
(※クリックすると画像が拡大します)
やがて、華やかな廓遊びの模様を描くうちに、松山の姿が次第次第に遠のいていく。
椀久は手を伸ばして松山を腕に抱こうとするが、手は空を切り、松山の姿は掻き消えていく。
(※クリックすると画像が拡大します)
後には松風の音が聞こえるばかり。一人残された椀久は寂しさにうちひしがれ、倒れ伏す。
(※クリックすると画像が拡大します)
我に返った椀久は、全てが幻だったと気付く。
人生の儚さを描く、幻想美にあふれた舞踊劇である。
(※クリックすると画像が拡大します)
衣装メモ
●久兵衛の衣装は、グレー掛かった水色の着物です。片袖は黄色い着物に変わっています。
黄色い部分には、松が描かれています。
頭には、紫色の炮烙頭巾(ほうらくずきん)を被っています。
(※クリックすると画像が拡大します)
そして、髪が長いですね(笑)
久兵衛は、松山太夫に逢えたのに、何故か浮かない表情をしています。
(※クリックすると画像が拡大します)
●一方の松山太夫は、白地に赤い青海波(せいがいは)模様がデザインされた打掛姿です。
花魁なので、金色の前帯を締めています。
(※クリックすると画像が拡大します)
二人は夢の中で再会を果たします。
(※クリックすると画像が拡大します)
今回の表現ポイント
●背景は、夢の中をイメージしています。
なぜ夢の中かと言うと、久兵衛が松山太夫と夢の中で再会するんです。
なので、夢の中で楽しむ二人を表現しました。
夢の中なので、背景色は薄ピンクです。
まず、海辺をバックに、舞台正面から道が続いています。
この道には、階段があります。
道は、空に向かってどこまでも続いています。
この道は、久兵衛が松山太夫と夢の中で会えた喜びを表現しました。
気持ちが高ぶっているところですね。
道の両端に、ピンク色の花も咲いています。
そして、海から空に向かって、虹が出ています。
夢の中なので、この虹はパステルカラーで描きました。
さらに、丸い物体が光っていますが、これは夢の世界を表現しました。
(※クリックすると画像が拡大します)
夢の中で再会を果たした、椀久と松山太夫を表現しました。
今回の絵は、衣装もシンプルなので思った以上にスムーズに描けました。
好きだった彼女に再会出来たのが、現実じゃなくて、夢の中っていうのが切ないですね。
今回は、歌舞伎舞踊・『其面影二人椀久』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
この作品にご興味のある方、又はご購入を希望される方は
お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
最近の記事