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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・『恋女房染分手綱』(こいにょうぼう そめわけたづな)です。
今日の絵は、母子の別れの場面です。
重の井(しげのい)という女性と三吉(さんきち)という男の子が主役です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『恋女房染分手綱』
(こいにょうぼう そめわけたづな)
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あらすじ
●1751年(寛延4)2月大坂・竹本座初演。
●浄瑠璃義太夫節(じょうるりぎだゆうぶし)。時代物。全13段。
●吉田冠子(かんし)・三好松洛(みよししょうらく)合作。
●通称:『重の井子別れ』(しげのいこわかれ)。
俗謡で有名な馬士(まご)・丹波与作(たんばよさく)と宿場女・関の小万(せきのこまん)の恋を描いた、近松門左衛門作『丹波与作待夜の小室節』(たんばのよさく まつよのこむろぶし)を改作した作品。
全十三段からなる時代物であるが、このうち十段目にあたる道中双六・重の井子別れが今日まで舞台に残り、よく上演される。
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◇◇◇
丹波の大名、由留木(ゆるぎ)家の息女・調姫(しらべひめ)は親の約束により入間家へ嫁入りすることとなり、乳母の重の井(しげのい)達をお供に東海道を下っていく。
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水口の宿にやってきたとき入間家の家老・本田弥惣左衛門が東から姫の出迎えにきたが、幼い姫は
「東へ行くのはいやじゃ」
と駄々をこね始め出発できない。
一同が困り果てているところへ、門前で馬子が道中双六(すごろく)という面白い遊びをしているとの知らせが入り、馬方の三吉を御前へ呼び入れる。
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一人取り残された三吉のところへ重の井が褒美の菓子を持って現れるが、三吉は重の井の実子与之助(よのすけ)であることがわかる。
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重の井は意図せぬ再会に胸迫るが、調姫の乳母という大事な役目であり、姫への忠義と母としての情愛との板挟みになり、心は千々に乱れてしまう。
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心を鬼にして親子の名乗りを拒む重の井だが、我が子を思いやる気持ちも消す事が出来ない。
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しかしそんな重の井のいたわりに対して三吉は、
「母さんでもない人に、金貰うはずもない」
と与えられた金子を投げ返して泣きじゃくる。
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そんな折り、姫君の出立の用意が調い、三吉は馬子唄を謡いながら名乗りの許されぬ母を見返りつつ去り、重の井は身を切られるような想いで我が子の姿をじっと見送るのだった。
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衣装メモ
主役である重の井の衣装は、黒の打掛に金の刺繍がしてあります。
菊の花や銀杏が描かれています。
中は赤一色の打掛です。
帯は、金色に銀の刺繍が施されています。
重の井は、三吉が自分の子供だと分かり、自分が母親だと名乗りたいのですが、仕事上どうしても名乗れません。
三吉の元気そうな姿を見て、号泣しています。
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一方、三吉は、水色の衣装にほっかむりをしています。お腹には三の文字が見えています。
三吉も重の井が自分の母親と気付き、重の井にすがっています。
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今回の表現ポイント
背景はピンク色の背景色に、黄色い雲が流れています。
そして、母子の別れの内容なので、重の井と三吉の別れの場面を今風に描きました。
重の井は白のワンピース姿、三吉は幼稚園児の姿で表現しました。
そして左側には、重の井が生まれたばかりの三吉を抱いている場面をシルエットで表現しました。
さらに、雫の雨がたくさん振っています。
これは、涙です。
重の井と三吉が号泣しているところを、雫の雨で表現しました。
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母子の再会と別れの場面を、歌舞伎の姿と現代風の姿で表現しました。
今回は、歌舞伎狂言・『恋女房染分手綱』を紹介しました😊
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(しずはたおび)
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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