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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『奴凧廓春風』(やっこだこ さとのはるかぜ)です。
今日の絵は、新年を祝う場面です。
大磯の虎(おおいそのとら)という名前の花魁(おいらん)が登場します。
そして、奴凧(やっこだこ)がクルクルと回転して空を飛び回る、楽しい歌舞伎舞踊劇です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『奴凧廓春風』
(やっこだこ さとのはるかぜ)
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あらすじ
常磐津。
●明治26年、東京歌舞伎座初演
●作詞:河竹黙阿弥
●作曲:五世岸沢古式部
●振付:初世花柳寿輔
五世・尾上菊五郎が初演した。
明治二十六年(一八九三)東京・歌舞伎座の初芝居で初演され、同年に没した黙阿弥の絶筆となった。
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正月の風物でもある凧の一種『奴凧』を『曽我物語』の世界と結び付け、粋で洒脱な趣向で見せる上中下の三段返しの華やかな舞踊である。
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曽我もので始まった郭前(くるわまえ)の場から舞台はどんどん変転する。
『草摺引』(くさずりびき)の趣向の凧揚げが道具居所替りで、屋根の上に青空が広がる。
その郭の亭主とせがれ・金太郎が揚げた奴凧が,宙吊りの後さらにくるくると回転する。宙乗りの奴の振りとなる。
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仕掛けと踊りを結びつけて、奴は下界を見下ろしながら、相撲甚句をあしらう。
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風で空に舞い上がる奴凧を踊りで表現するのが本曲の眼目だが、
廓に通う曽我十郎(そがじゅうろう)、恋人の大磯の虎(おおいそのとら)などお馴染みの人物が登場したり、
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『曽我物語』に描かれる逸話のパロディーを取り入れるなど、いかにも正月らしい賑やかな作品である。
◆◆◆
明治時代の宙乗りは、大きな箱に腰掛けて、吊り上げられていたので、前向きばかりにしか踊れなかったという。その後はワイヤーロープで吊り上げられたという。
この仕掛けは、先代・尾上梅幸の『梅の下風』に記されている。
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『奴凧廓春風』は風俗舞踊の一つで、奴が凧になって空中を飛行するという意外性が取り得のような曲である。
古くは見物へ手拭いを撒いたり、べつかんこーをしてみせたりする愛敬を加えて喜ばれていたという。
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衣装メモ
花魁である、大磯の虎の衣装は、黒地に桜と金色の紅葉の模様が描かれた打掛を着ています。
そして、水色の大きな帯を下げています。帯にも、桜と紅葉の模様、波の模様が刺繍されています。
頭にはたくさんの鼈甲(べっこう)のかんざしをさしています。
大磯の虎は、屋根の上から新年の初日の出と共に、空に揚げられた奴凧を眺めています。
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一方、奴凧は空に飛んでいます。
ちょうど宙乗りの場面ですね。
白地の着物に、襟元は赤紫色です。帯も赤紫色で、刀を差しています。
下は、赤に金糸のバレンが付いた奴さんの姿です。
足には、黒い足袋を履いています。
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顔には赤い隈取り、そして胸元や脚にも赤い隈取りが描かれています。
奴は、クルクルと回転しながら空を飛び、見得を切っています。
今回の表現ポイント
背景は、屋根の上から眺めた風景を表現しました。
新年ということて、初日の出も出ています。
そして電柱から流れる電線を斜めに描きました。電線には、新年を祝うカラスが大磯の虎と共に奴凧を眺めています。
さらに、屋根の上なので、BSアンテナの姿も見えています(笑)
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新年を賑やかに祝う、楽しい場面を表現して描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『奴凧廓春風』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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