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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『浜松風恋歌』(はままつかぜ こいのよみびと)です。
今日の絵は、小ふじ(こふじ)という女性に、姉の松風の霊が乗り移る場面です。
そして、小ふじに片思いしている此兵衛という男性が登場します。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『浜松風恋歌』
(はままつかぜ こいのよみびと)
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あらすじ
長唄・竹本。
●文化5年8月、中村座初演
●作詞:不明
●作曲:九世杵屋六左衛門
●振付:市山七十郎
後に生まれた『今様須磨』(いまようすま)の下の巻は、本曲が基になっている。
行平に焦がれて死んだ松風の怨念が、下女小ふじに乗り移って、班女になって行平の装束を着てさまよい出るのを、小ふじに思いを寄せる船頭此兵衛が追い回し、所作ダテとなる、古風な曲である。
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◇◇◇
舞台は向こうが海、真中に磯馴れの松がある須磨の海岸。
須磨の浦に流された在原行平(ありわらのゆきひら)は、愛する松風(まつかぜ)と小ふじ姉妹に何も告げず、都に帰ってしまう。
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そして行平が帰ったことを知り、恋焦がれ、松風は死んでしまう。
船頭の此兵衛は、かねてから気に入っていた小ふじを見つけ、今日こそは自分のものにしようとする。
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だが此兵衛など眼中にない小ふじ。
更に、松風の霊が小ふじに乗り移り、小ふじは正気を失ってしまう。
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そして小ふじは、行平が残した烏帽子と狩衣を身にまといながら、行平をしのんで踊る。
小ふじに恋する此兵衛は、そんな小ふじを追い回す。
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だが、いつになっても振り向いてくれない小ふじがついに憎くなり、此兵衛は刀を抜き、小ふじに斬りかかる。
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そして小ふじはそれをかわし、翻弄するのであった。
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衣装メモ
主役である、小ふじの衣装は、水色の打掛、片袖が引抜でオレンジ色の打掛です。
水色の打掛には、オレンジ色の花や金色の扇子が描かれています。
オレンジ色の打掛には、タコをイメージした模様になっています。
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一方、此兵衛は、上が引抜で黒の衣装です。この黒い衣装には、青・水色・オレンジ色の奇抜な模様がデザインされています。
下は緑色のチェック柄になっています。
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小ふじは、思いを寄せる此兵衛を翻弄します。此兵衛が取り出した刀を、掴まえています。
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今回の表現ポイント
背景は、斜めにうねった松があり、須磨の海岸です。
舞台が須磨なので、海の向こう側には、夕方の神戸の街があります。
さらに、アコヤガイの中から口が現れています(笑)
これは、小ふじの姉である、松風の霊をアコヤガイの中から口という表現で現しました。
綺麗な貝の中に女性の口を描いて、どこか静かな怖さをイメージしています。
ピンク色の空には、星が出ています。
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姉の怨念に取り憑かれた女性と、姉の霊を新しい表現で描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『浜松風恋歌』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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