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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『身替座禅』(みがわりざぜん)です。
今日の絵は、夫が浮気をして、妻にとっちめられるという内容の歌舞伎舞踊劇です。
主役は、山蔭右京(やまかげうきょう)と、妻の玉の井(たまのい)です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『身替座禅』
(みがわりざぜん)
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あらすじ
常磐津・長唄。
明治43年、東京市村座初演。
作詞・岡村柿紅、作曲・五世岸沢古式部・杵屋巳太郎。
六世・尾上菊五郎、七世・坂東三津五郎が初演。
五代目・尾上菊五郎が撰定した、『新古演劇十種』(しんこえんげきじっしゅ)の一つ。
恐妻家の夫と嫉妬深い妻とのユーモラスな一幕。
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◇◇◇
大名の山蔭右京(やまかげうきょう)は、愛人の花子がはるばる都へやって来たことを知る。
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なんとか会いたいと思っていたが、奥方の玉の井(たまのい)が片時もそばを離れようとしない。
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そこで、右京は思案し、邸内の持仏堂で一晩座禅する許しを得ると、家来の太郎冠者を自分の身替りにして花子の元へと向かう。
しかし、この事が玉の井に知られてしまう。
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夜、様子を見に来た玉の井は、身代わりとなっている太郎冠者を見つけて激怒し、太郎冠者と入れ替わって座禅衾(ざぜんぶすま)に籠った。
夜明け前、戻ってきた右京は籠ったままの太郎冠者に向かって昨夜の逢瀬の様子を詳しく聞かせる。
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語り終えて太郎冠者の座禅衾(ざぜんぶすま)を苦しかろうと取ってみると、なんと現れたのは鬼のような形相の玉の井。
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謝りながら逃げ出そうとする右京を玉の井は捕まえて、散々にうちすえるのだった。
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◆◆◆
能狂言の最高秘曲で、滅多に上演されない『花子』を、松羽目物に脚色したものである。
いうならば、「男のよろめき」が題材で、恐妻家の亭主が、こそこそと浮気をして見つかり、女房にとっちめられるというテーマが現代にも通じる普遍性を持っており、そこに盛られた諷刺とユーモア、心理的な面白さ、上品な色気などが、陶酔感の溢れた名曲に仕上げられている。
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初演の六代目・尾上菊五郎は、この演目を、『新古演劇十種』の最後に加えたほどで、それだけに、よく洗い上げられた『狂言舞踊』の代表作である。
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衣装メモ
主役である、山陰右京の衣装は、上が薄い黄色の着物です。青と薄紫色花が描かれています。
下は、水色の袴姿です。紫色の花や、草花が描かれています。
右京が手にしているのは、オレンジ色の着物です。赤と薄紫色の花がデザインされています。
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右京は、浮気がバレてオドオドした表情です。着物に隠れて、玉の井から逃げようとしているところです。
一方、玉の井の衣装は、白地の着物です。
ピンク色の花が描かれています。そして金色の線がデザインされています。
袖は赤で、青い帯を締めています。
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玉の井は、真顔で怒った表情をしています(笑)
右京がオドオドしているのに対して、玉の井は落ち着いています。
今回の表現ポイント
そして今回の背景は、黄色に大きな松の木が付きました。
この松の木には、緑色に加えて青色を入れ、鮮やかさを強調しました。
さらに、玉の井の怒りを、東大寺の《仁王様》で表現しました(笑)
仁王は物凄い形相で、右京を懲らしめようとしています。
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とてもユーモアたっぷりの歌舞伎舞踊の中に、どこか憎めない右京と、妻である玉の井の内に秘める怒りを表現して描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『身替座禅』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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