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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『戻橋』(もどりばし)です。
愛宕山(あたごやま)の鬼女が、小百合(さゆり)という女性に化けている姿と、鬼女が本性を現した場面の2枚を描きました。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『戻橋』
(もどりばし)
あらすじ
新古演劇十種の一つ。
本名題『戻橋恋の角文字』(もどりばし こいのつのもじ)。
天の覆う限り地の続く果て天子の御代ではない処はないとまで言われた御代の卯月の頃、洛中に妖怪が住み睦月の頃より人を襲っていたという。
源頼光(みなもとのよりみつ)は、ねんごろとなっていた惟仲卿(平惟仲)の姫君へ、頼光四天王の一人といわれた渡辺綱(わたなべのつな)を使いに出した。
綱はその帰り路、小川と若狭川の流れが一つとなる一条の戻り橋を通りかかった。
従者左源太・右源太と過ぎようするときに、一吹きの風が吹き荒れ、柳の枝も騒がしく不穏な空気が漂っていた。
ふと振り返るとたたずむ女の姿。不信に思った綱が家来に耳打ちし遠ざける。
女は小百合と名乗り、
「五条の邊り(わたり)へ参りまするが唯一人故夜道が怖くここに佇み居りました」という。
綱が見送ろうとしたそのときに、折からの雲が晴れて、月の光が水に映した早百合の姿は鬼女であった。
やがて雨に見舞われ、樹木の下で雨宿りをしながら綱が小百合に素性を問うと、父は五条の扇職人であり幼い頃より舞を教わり、 某御所にて宮仕えをしていたという。
綱が舞を所望すると、小百合は扇を借り受けて舞を披露する。
小百合はかねてより綱の正体を存じており、
「恋しく思う殿御故疾くより存じて居りまする」
と誘惑しようとする。
しかし、綱に小百合は正体を見破られる。
小百合はたちまち憤怒の相を顕す。
綱より密命を受けて後を付けていた左源太・右源太が組み付こうとするも振り払い、 大立ち回りとなる。
「我は愛宕の山奥に幾歳棲みて、天然と業通得たる悪鬼なり」
と正体を車輪の如く、大きな目を見開き、炎を吹きながら、綱を隠れ家に連れ去ろうとする。
綱の襟髪を掴み虚空へと舞う悪鬼の姿。
綱が「髭切りの太刀」を抜き、悪鬼の腕を切り払うと、悪鬼は光を放ちながら雲の中に消えていくのであった。
衣装メモ
主役は、愛宕山の鬼女である小百合です。
愛宕山の鬼女が、小百合という女性に化けているんです。
小百合の衣装は、紫色の打掛です。
紫色の打掛には、黄色い花やカラフルな草花が描かれています。
帯は黄色で、緑色と朱色模様が入っています。
長い黒髪には、黄色い髪飾りを付けています。
そして、黒い扇子を手にして、太鼓橋の上で舞を披露しています。
2枚目は、小百合が鬼女である本性を現したところです。
鬼女の衣装は、、白地に薄い黄色が入った着物です。
この衣装には、黒雲と赤い雷が描かれています。
鬼女の頭は、赤い髪の毛に角が生えています。
そして、赤い隈取りをして、舌を出し、物凄い形相で睨んでいます。
鬼女は、本性を現し、建物の上で見得を切っています。
今回の表現ポイント
今回の絵は、2枚とも背景が違います。
1枚目の背景は、夕暮れの愛宕山です。
遠くに山があり、夕陽が沈んでいます。山の手前には、松の木も見えていますね。
そして太鼓橋の下には、川が流れています。
2枚目は、夜になっています。背景色は藍色です。
鬼女は、館の上から襲い掛かろうとしています。
そして、鬼女の背後からは、白い稲妻が光っています。
この稲妻は、リアルな稲妻をイメージして描きました。
今回は、このような場面を表現して描きました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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