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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『黒主』(くろぬし)です。
今日の絵は、小野小町(おののこまち)が大伴黒主(おおとものくろぬし)の陰謀を見破る舞踊です。
主役は、小野小町と大伴黒主です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『黒主』
(くろぬし)
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あらすじ
●長唄
●初演:天保2年(1831年)江戸中村座 ●作詞:松本幸二 ●作曲:大薩摩・長唄は十代目・杵屋六左衛門 ●本名題:『六歌仙容彩』(ろっかせん すがたのいろどり)の一つ |
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舞台は宮中御所の奥庭。
正面に長唄囃子連中が雛段に並ぶ。
「和歌の浦わの藻塩草、浪うちかけて洗わん」
の鼓唄で、雛段の中央が割れて左右に引かれると、黒の冠装束に笏を持った大伴黒主(おおとものくろぬし)、
十二単で上着のもろ肌を脱いで襷がけをし、草紙を持った小野小町(おののこまち)が台に乗って現れ押し出される。
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黒主が小町を陥れんがため、小町の詠歌を盗み聞いて万葉集に書きこみ、古歌を盗んで自分の詠歌と偽ったと濡衣を着せる。
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小町が手にした『万葉集』の草紙を角盥(つのだらい)で洗う。
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すると、盗作といわれた歌だけが洗い流されるという謡曲『草紙洗小町』の趣向を見せる。
さらに黒主の詠んだ歌が、天下を呪う意があると小町が見破る。
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天下を掌握して小町を嫁にしようという野望がバレた黒主。
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小町に天下調伏の陰謀を見抜かれた黒主は、
「さすがの小町、よく見あらわした」
と本性をあらわし、花四天(はなよてん※捕り手・雑兵)にとりかこまれる。
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そして立廻りになり、二重にあがって大見得で幕となる。
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衣装メモ
●小野小町の衣装は、濃い水色の十二単姿です。そして上着を脱いで、襷掛け(たすきがけ)をしている衣装です。
水色の衣には、菱形模様がデザインされています。
そして十二単の中に着ている、赤い袴が広がっています。
小町の手は、草子を持っています。
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●対する大伴黒主の衣装は、黒の束帯姿に垂纓(すいえい)と呼ばれる冠を被り、手には笏(しゃく)を持っています。
顔は、青い隈取りをして、悪人の顔になっています。
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小野小町に和歌は盗作と言い掛かりを付けた大伴黒主でしたが、小町に嘘を見破られ立ち廻りとなります。
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今回の表現ポイント
●背景は、宮中の庭をヒントに描きました。
宮中の庭の池から、大きなニシキゴイが飛び上がっているところを表現しました。
どちらも、白と赤の模様です。
鯉の周りには、水しぶきやオレンジ色の雲も見えています。
ニシキゴイを描いたら、滝を描きたくなったんですが、新しいくピンクと黄色のラインで滝を表現しました。
さらに、小町と黒主が歩いている舞台は、水玉模様です。
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今日の絵は、ニシキゴイの色塗りが一番時間がかかりました(笑)
特に、鱗や背びれ、ヒゲ、目の周りに入っている金色の部分ですね。
小野小町と大伴黒主が争う場面に、ニシキゴイを登場させて、インパクトのある舞台を表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『黒主』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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