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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『鴛鴦襖恋睦』(おしのふすま こいのむつごと)です。
今日の絵は、おしどりの夫婦の物語です。
鴛鴦と書いておしどりと読みます(笑)
めちゃめちゃ画数が多過ぎですね(笑)
主役は、おしどりの夫婦の霊です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『鴛鴦襖恋睦』
(おしのふすま こいのむつごと)
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あらすじ
●清元・長唄・常盤津。
●初演:文政11年江戸村山座 ●作詞:不詳 ●作曲:三世岸沢式左 |
外題、おしどり。
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◇◇◇
河津三郎祐保(かわづさぶろう すけやす)と俣野五郎景久(またのごろう かげひさ)の二人の高貴な若者は、共に遊女・喜瀬川(きせがわ)を愛してしまう。
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彼らは、相撲の敗者が喜瀬川への想いを一切断ち切ることを約束し、相撲をとることに決めた。
その結果、祐保が勝利を収め喜瀬川と共に立ち去った。
一人残された景久は、湖に浮かぶ番いの鴛鴦(おしどり)を見つけ、鴛鴦の雄の血を飲んだ人間は雌の悲しみによって魔法にかけられてしまう(呪われてしまう)という言い伝えを思い出す。
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景久は、裕保を陥れるために、雄の鴛鴦の生血を裕保に飲ませ、その心を乱そうと考える。
嫉妬にかられた景久は、祐保に雄の血を飲ませようとついに雄を殺してしまう。
雄(おす)が殺されてしまったことを嘆き悲しむ雌(めす)は、鴛鴦霊となり湖から現れ、雄の血をたっぷりと飲んだ祐保のところへ向かおうと血の跡を追ってゆく。
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彼女は祐保を愛するパートナーである雄だと認識し、幸せであった過去を思い出し共に舞う。
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恋敵である祐保を殺そうと身を潜めていた景久が現れたとき、祐保は雄のおしどりの霊に姿を変えていた。
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雄と雌、ふたつの霊は景久の残虐さを恨み、制裁を加えようと彼に襲いかかる。
そして、恨み重なる景久を悩ませていく。
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この場は、話の筋よりも、夫婦の鴛鴦の愛し合う姿、鳥の狂いの技法が見せ所で、古典舞踊というより、新鮮なロマンを感じさせる派手な踊りである。
上の相撲は長唄、下の鴛鴦は常磐津という華麗な舞踊劇。
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衣装メモ
●おしどりの雄(おす)の衣装は、水色におしどりをイメージした、たくさんのカラフルな羽模様で、とても派手な衣装です。
青・紫・黄色・緑・赤でデザインされた羽が全体に描かれています。
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●おしどりの雌(めす)も、赤色に派手なカラフルな羽模様の着物を着ています。
赤・ピンク青・緑でデザインされた羽が全体に描かれています。
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二人共、ぶっ返りと呼ばれる衣装の早変わりになっています。
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今回の表現ポイント
●今回の背景は、下が湖です。そして、上半分がおしどりの夫婦です。
まず、左側は鳥の姿のおしどりの夫婦です。二羽とも仲良く向き合っています。
そして左側は、カップルの後ろ姿が見えています。
これは、人間の姿になったおしどりの夫婦の後ろ姿です。
仲が良いので、手を繋いでいます。
さらに、おしどりの羽根がたくさん舞っています。
これは、雄鳥を亡くした雌の虚しさを表現しました。
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舞台全体を全て仲の良いおしどりで表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『鴛鴦襖恋睦』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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