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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『鳥辺山心中』(とりべやましんじゅう)です。
今日の絵は、若いカップルが心中を決める内容の話です。主役は、半九郎(はんくろう)とお染(おそめ)です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『鳥辺山心中』
(とりべやましんじゅう)
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あらすじ
●地唄
●作:岡本綺堂 ●初演:1915年(大正4)9月東京・本郷座。 |
『太平記忠臣講釈』のうち、塩冶縫之助と傾城浮橋の劇中劇に心中の道行を踊る趣向だったが、今日では通常の道行として演じられることが多い。
2世・左団次の「杏花(きょうか)戯曲十種」の一つ。
◇◇◇
将軍・徳川家光に従って上洛した旗本・菊地半九郎(きくちはんくろう)は、祇園の若松屋抱えの清純な遊女・お染(おそめ)と恋仲になる。
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やがて江戸へ帰る日が近づいた。
初見世から揚げづめで、他の客を知らぬお染を不憫さに、半九郎は家重代の刀を売って身請けの上、親元へ帰してやろうと考える。
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お染を身請けしようと考えていた半九郎だったが、些細なことから友人の市之助(いちのしん)の弟・源三郎(げんざぶろう)と争いになる。
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武士の意地から二人は四条河原で斬り合う。半九郎は、激しい斬り合いの末、源三郎を殺してしまう。
源三郎を殺し、最早と覚悟を決めるこれまで半九郎に、お染も共に死にたいとすがりつく。
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二人は、春の晴れ着を死装束に鳥辺山へと向かうのであった。
地唄・『鳥辺山心中』:歌詞
一人来て 二人連れ立つ 極楽の 清水寺の 鐘の声 早や初夜も過ぎ 四つも告げ 九つ心の 闇路をば 照らすや否や 稲妻の 光りし後の 暗きこそ 我ら二人が身の上よ 今はなまなか ながらへだてを したら憂き身に 愛想もこそも 尽きた浮き世や いざ烏辺野の 露と消えんと 最期の用意。
女 肌には白無垢や 上に紫藤の紋 中着 緋紗綾に 黒繻子の帯 歳は十七 初花の 雨に萎るる立ち姿。 男も肌は白小袖にて 黒き綸子に色浅黄裏
二十一期の色盛りをば 恋といふ字に 身を捨て小舟
弾く三味線は祇園町 茶屋の山衆の色酒に 乱れて遊ぶ騒ぎあり 「あの面白さを見る時は 染殿 其方とそれがしが 去年の初秋 七夕の 座敷踊りをかこつけて 忍び逢うたこと思ひ出す」
「祇園林の群烏(むらがらす) かはいかはいの声聞けば 父母のこと思ひ出す」 涙に道の はかさへ行かぬ 思ふまいぞと 思ひはすれど ここぞ浮き世の別れの辻よ。 見るに ふたりが せきくる涙 じっとおさえて
「これ おそめどの 思いきらしゃれ もう泣かしゃんな」 「わしは泣かねど それ こなさんの」 「いいや そなたの」「いや こなたの」と、 顔と顔とを見あわせて 一度にわっとなげくにぞ ひと足ずつに消えてゆく
折りからに早や 寺々の鐘もつき止み 夜はしらじらと |
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衣装メモ
●半九郎の衣装は、黒の着物に紫の帯を締めています。
黒の着物には、小さく家紋がデザインされています。
そして、青い刀を脇に差しています。
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●一方のお染は、紫色の着物を着ています。裏地は赤い色になっています。
青・ピンク・緑の草が描かれています。
そして、裏地の赤い部分は、格子模様です。
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二人は心中を決め、鳥辺山へ向かうところです。
今回の表現ポイント
●背景は、二人が心中を決める場面ということなので、踏切を描きました。
ちょうど、遮断機が下りて電車が来るところです。
二人が心中するところを踏切の遮断機で表現しました。
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そして、二人の後ろからは道路が続いています。道路の奥には、マンションなどが建ち並んでいます。
さらに、空には満天の星が輝いています。
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今回は、歌舞伎舞踊・『鳥辺山心中』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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