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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『静と知盛』(しずかと とももり)です。
今日の絵は、前半が静御前(しずかごぜん)の舞、後半が平知盛(たいらのとももり)の怨霊の舞踊になっている演目です。
歌舞伎舞踊の【船弁慶】(ふなべんけい)と内容はほぼ同じです。
主な登場人物は、静御前と平知盛の怨霊です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『静と知盛』
(しずかと とももり)
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あらすじ
長唄、「静と知盛」は、能楽「船弁慶」(ふなべんけい)を歌舞伎化し(新歌舞伎十八番の一つ)、それをさらに舞踊化した作品である。
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それを更に坂東三津之丞の発案により舞踊化された作品で、昭和19年に初演された。
◇◇◇
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源義経(みなもとのよしつね)は、平家追討に武功を立てたが、戦が終わると、かえって兄・頼朝から疑いをかけられ、追われる身となる。
義経は、武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)や従者と共に都を出、攝津国(兵庫県)・大物浦(だいもつのうら)から西国へ落ちようとする。
静御前(しずかごぜん)も、義経を慕ってついて来るが、弁慶は時節柄同行は似合わしくないから、都へ戻すように義経に進言し、了承を得る。
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静御前は、能仕立ての優雅な衣裳、能面のような化粧、手には能に用いる扇の一種中啓(ちゅうけい)を持っている。
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義経に求められて、別れに舞を見せる。
静御前は、想いを込めて、京の名所と四季の眺めを唄い込んだ、美しい別れの舞を踊る。
悲しい舞の最後に、恋しい人からの烏帽子が落ちてしまい、思わず形見にと抱き締めて返そうとするが、義経はそのまま与える。
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やがて出発の時となり、涙ながらに一行を見送る。
静は名残りを惜しみ、憂いの思いで花道を引っ込んで行く。
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弁慶は、出発をためらう義経を励まして、船頭に出発を命じる。
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船が海上に出ると、にわかに風が変わり、激しい波が押し寄せて来た。
船頭は必死に船をあやつるが、吹き荒れた海上に、西国で滅亡した平家一門の亡霊が現れる。
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中でも平知盛(たいらのとももり)の怨霊は、自分が沈んだように、義経を海に沈めようと長刀を持って襲いかかって来る。
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義経は少しも動じず戦う。
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しかし、弁慶が機転をきかせて、数珠を揉んで経を詠んだ。
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怨霊は仏の奇特に押し戻され、船から遠ざかり、ついに見えなくなる。
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衣装メモ
●前半の主役である静御前の衣装は、オレンジ、赤、黄色で統一された能楽の装束です。青・水色・ピンク・オレンジの花がデザインされています。
そして、上半身が白い打掛に変わっています。白い打掛には、円状にデザインされた花が描かれています。赤・ピンク・オレンジ・水色・紫の花です。
静御前は、左手に扇を持って踊っているところです。
静御前の足元には、金色の烏帽子が落ちています。
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●そして、静御前の隣で座っているのが、武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)です。
弁慶は、後半の話の準主役です。
弁慶の衣装は、茶色に紺色のストライプ柄の衣装を身につけています。頭には、薄い黄色の僧の帽子を被っています。
僧帽には、金色の円模様がデザインされています。
弁慶は、数珠を手にして拝んでいるところです。
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今回の表現ポイント
●背景は、海と波が見えています。
そして、波間から現れた、平知盛(たいらのとももり)の怨霊の姿が見えています。
銀色の狩衣装束で、手には長刀(なぎなた)を持っています。
そして、角のように見えますが、兜を現す銀鍬形(ぎんくわがた)と呼ばれるものを頭に付けています。
髪が逆立っていますね。
顔は青い隈取り、顔色も手も水色になっています。
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知盛の背中から伸びているものは、カニの手足です(笑)
今回は、カニの手足で平知盛の怨霊を表現して描きました。
知盛の周りからは、しぶきが上がっています。
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さらに、ピンクの空なんですが、よくよく見ると空なのに手形がたくさんあります。
これは、平家一門の亡霊をイメージして描きました(笑)
静御前と弁慶がいる、浜の部分にも手が浮き出ています。
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今回の絵は、結構時間が掛かりました。
思った以上に、描くものが多かったですね。
あと、同じ色が重ならないように気を付けました😊
実は、波を手の形にするか、空に手を浮きだたせるかで迷っていたんです(笑)
結果的には、こっちの方が自分的にしっくりきたので良かったです😊
静御前の舞・平知盛の怨霊・拝む弁慶の三人の場面をそれぞれ表現して描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『静と知盛』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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