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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・【青海波】(せいがいは)です。
今日の絵は青海波の舞踊を踊る女性と、恵比寿様の作品です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
【青海波】
(せいがいは)
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あらすじ
■清元
■初演:明治30年6月両国・中村桜 ■作詞:永井素岳 ■作曲:二世清元梅吉 |
明治30年(1897年)6月30日、両国中村座にて開曲。
五世清元延寿太夫の名披露日に作曲された作品。
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そのため曲の「青海波」は、初世清元延寿太夫の前名が豊後路青海太夫だった事と、またその定紋に因んでいる。清元の紋どころにも使われている祝儀曲。
海の四季を詠みこんだめでたい詞章が綴られている。
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四季に彩られた、日本各地の海の名所を巧みに歌詞に織り込み、しっとりとした恋の情緒や、恵比寿の神の目出度さ、
民謡の越後追分(えちごおいわけ)から節回しを引用したといわれる舟唄を情緒豊かに歌い上げ、最後には高砂と清元の栄を祝って締めくくる。
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清元のご祝儀物として人気が高く、演奏だけでなく舞踊でも各流派で様々な振り付けがされている。
すべてが上品で、祝儀物としては25分ほどの曲なので、舞踊会にはよく登場する。
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衣裳も、そのつど自由に変えているし、一人舞、二人舞、四人舞、素踊りなどさまざまである。
◆【青海波】:歌詞
神代より光り輝く日の本や 干珠満珠の世語りを
今に伝えて陸奥(みちのく)の 千賀の塩竈 煙りたつ
霞に明けし松島の 眺めはつきぬ春の日の
潮の干潟をゆく袖に うつす薫りも懐しき
梅の花貝 桜貝 みるめの磯のあかぬなる
花のあと踏む夏山の 筑波が覗く船の中
逢瀬の浦の ささめごと いつか浮名も立浪の
うち込んでいる真心に 待つとは恋の謎々も
解けた素顔の夏の富士 清見の沖や三保が崎
まつに本意なき青東風に 憎や葦辺の片男波
その通い路は星合いの 中かけ渡す かささぎの
天の橋立 きれ戸とは 裏表なる播磨潟
汐汲む海女のしるしとて みどりの秋を残したる
恋は昔のうたひもの
あら めで鯛は神の代に 赤目と召され そめしより
蛭子の神の釣り上げし 二世の かため の懸鯛に
縁しを繋ぐ諸白髪 若やぐ尉(じょう)と うば玉の
闇の景色は漁火の ちらり ちらちら月の出汐に
網引の声の 節も拍子も一様に
ヤンラ月の名所は よそほかに 鳴いて明石の浜千鳥
ヤサホウ ヤサホウ 主に淡路は気にかかる
室の泊りを ソレ松帆の浦よ ヤサホウ エンヤ ヤサホウ エンヤ 面白や
波も静かに 青きが原を中にひかえて住吉と 名も高砂の夫婦松
雪にもめげぬ深みどり 栄ゆく家の寿を
なほ幾千代も延ぶるなる 直ぐな心の清元と
めでたく祝ふ泰平の 君が余沢ぞありがたき
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衣装メモ
●主役の女性の衣装はピンクを基調にした十二単です。水色、紫、黄色の家紋がデザインされています。
この打掛は新たにヒョウ柄をデザインしました。
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そして中に着ている赤い打掛にも緑と紫の丸い家紋がデザインされています。
下は赤い袴、横はピンクの打掛が見え、後ろには白地に紫の雲が描かれた裳を付けています。
長い黒髪の頭には桜をイメージした髪飾りがキラキラと輝いています。
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そして右手には十日えびすの福笹を持っています。
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今回の表現ポイント
●背景は、歌詞の中に恵比寿様が登場するので、日本三大恵比寿の一つ、京都ゑびす神社の恵比寿様を表現し、初日の出が見える縁起の良い明るい場面にしました。
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緑色の頭巾に、格子模様がデザインされた黄色い狩衣姿です。そして恵比寿が大きな鯛を捕まえて抱き抱えた非常に縁起の良い場面を表現しました。
恵比寿様の背後には、京都ゑびす神社の御朱印を描きました。そして後ろには、海をイメージしたものになっています。円形の波が恵比寿様を覆い、その中から滝が流れているという新しいイメージで海を表現しました。
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中段に神社の境内です。
青紫色の幕が見えています。
これは京都ゑびす神社の神紋が入った神前幕です。三つ柏(みつかしわ)と呼ばれる紋です。別名恵比寿紋とも呼ばれています。
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そして赤い欄干に波の彫刻を細かく描きました。
下段は青海波をデザインした水色の階段です。
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今回の絵は、とても縁起の良い作品に仕上りました。
今回は、歌舞伎舞踊・【青海波】(せいがいは)を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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