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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『雁金』(かりがね)です。
今日の絵は、お照(おてる)という女性が夫である、輝(あきら)との出会いを思い出し、懐かしむという舞踊です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『雁金』
(かりがね)
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あらすじ
清元。
●明治14年、東京新富座初演。
●作詞:河竹黙阿弥
●作曲:二世清元梅吉
●本名題:『色増木色夕映』(いろまさる もみじのゆうばえ)。
八世岩井半四郎が初演。
望月輝(あきら)と弁天お照(おてる)の色模様をうたった曲で、夏から秋への風物を叙情的に綴っている。
主要人物全員が盗賊という「島鵆月白浪」(しまちどり つきのしらなみ)。
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悪漢から救ってくれた望月輝の妻となったお照が、輝との馴れ初めの思い出を語る場面なので、本来は途中のセリフの後、
〽️まだ其時はー」
から輝とお照、二人のクドキになった。
だが舞踊として独立しての上演では、筋に関係なく、晩秋の庭で物思いにふける権妻(妾)の風情本位でみせている。
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◇◇◇
舞台は秋草の茂る庭先。
虫の音で幕が開くと、粋な立姿のお照。
〽️雁金をー」
と本調子で出て、
〽️我身一つに」
から三下りになり、述懐から夏の思い出を情緒的に唄ったクドキになる。
お照が強姦されそうになった白河(福島県)で、輝はお照を助けた。
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その夜、旅の宿で二人は結ばれる。
その夜の思い出を、二人で語り合うところが、途中、「空ほの暗き」という小唄として独立している。
ここには、歌沢の節が盛り込まれている。
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そして、輝との妻となったお照が、輝との馴れそめの思い出を語る。
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お照は、晩秋の庭で物思いにふける。
そして、
〽️草の主」
からチラシになって幕となる。
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元々は踊り地ではなかったが、現在では女性向けのポピュラーな舞踊曲になっている。
姿態の美しさを堪能したい作品である。
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衣装メモ
主役である、お照の衣装は、赤に金色の線が入った打掛です。緑の葉の模様もデザインされています。
帯は金色です。
そして頭には鼈甲櫛(べっこうくし)をさし、手には団扇(うちわ)を持っています。
輝の妻となったお照は、恋人時代の二人の思い出に浸っています。
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今回の表現ポイント
背景色は水色です。
今回は、秋が舞台の演目なので、背景にはコスモスが咲き乱れています。
このコスモスが、左下から反時計回りに金色の3本ラインと共に流れるように咲いています。
そして上には、ピンク色の楕円形が見えています。
楕円形の中には、輝とお照が手を合わせているところを描きました。
これは、二人が結ばれたというところを表現ています。
そして左側には、若い頃の二人が仲良く景色を眺めているところを、影のシルエットで表現しました。
さらに、スマートフォンの姿も見えています。
これは、恋人同士になった、お照と輝の恋のやり取りを、スマホのLINEで表現しました。
スマートフォンの中には、二人がLINEで会話しているのが分かります☺
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一人の女性が、夫との出逢いを振り返るところを、現代の若者に照らし合わせ、スマートフォンのLINEを前面に出しました。
そして、お照の輝との恋人同士の思い出を、一枚の紙に盛り込みました。
今回は、歌舞伎舞踊・『雁金』を紹介しました😊
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是非ご覧になってくださいね☺
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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