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絵師ひでまさです😊
本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨
このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『蚤取男』(のみとりおとこ)です。
今日の絵は、江戸の若い男と猫がじゃれ合う、楽しい舞踊です。
登場人物は、若い男と猫です。今回は、若い男を女性で表現しました。
そして、実際に歌舞伎で演じられる若い男の姿も描きました。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『蚤取男』
(のみとりおとこ)
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あらすじ
●長唄。
●初演:1929年(昭和4年)2月、明治座初演 ●作詞:木村富子 ●作曲:四世杵屋佐吉 ●2世市川猿之助(猿翁)が創演。 |
2世市川猿之助(猿翁)が創演し,得意とした〈猿翁十種〉(えんおうじっしゅ)の一つ。
◇◇◇
寝苦しい夏の夜。
独り者のいなせな江戸っ子が、ノミに悩まされ蚊帳からノミを追って飛び出してくる。
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大きな差出しのノミが蚊帳から逃げ出してゆく。
刺青に赤い褌(ふんどし)の一人の若い男が出て縁側に腰掛け大あくびをする。
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男は、痒い思い入れで、柱に背中をこすりつけるなどをして振りのあと寝そべる。
酒を飲むうち、今度は大きな蚊が二匹飛んでくるので、男は蚊いぶしを焚いて縁台で涼んでいる。
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寝苦しさに涼んでいると,屋根上に大きな三毛猫が現れる。
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庇(ひさし)から飛び降りた猫は、男に寄りそい、女のこなしで色模様になる。
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そして、猫がじゃれつき,男とクドキ模様のしゃれた振りとなる。
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立てた縁台の上に座って、招き猫の形できまる猫、男は台を支える心で右肌を脱ぎ、両手を広げた見得で幕となる。
滑稽(こっけい)なしぐさなど猿之助の専売で,3世猿之助が受け継ぐ。
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衣装メモ
●まず、若い男を演じる女性の衣装は、ピンク色の浴衣を着ています。
浴衣には、喜熨斗格子(きのしごうし)という、『の』の文字と3本ラインに銀色のギザギザの格子模様が付いています。
女の子なので、浴衣にはハート柄やラメも施されています。
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そして、右肩を出し、さらしを巻いています。
肩から腕にかけては、蝶々のタトゥーも見えていますね。
頭は、今風をヘアスタイルに、大きな牡丹の花にハートのかんざしを付けています。
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そして、ピンク色のサンダルを履いています。
●一方、若い男の衣装は、濃紺の浴衣を着ています。
こちらも、喜熨斗格子の模様になっています。
下は、赤いふんどし姿です。
こちらも、右肩を出し肩から腕にかけて刺青が彫ってあります。
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二人は猫とじゃれ合い、両手を広げた見得を切っているところです。
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今回の表現ポイント
●続いて背景です。
『蚤取男』は、季節が夏で設定されている演目なので、背景は夏をイメージしたものになっています。
中段は青い海を背景に、青い朝顔がたくさん咲いています。
そして、2匹の子猫がじゃれ合っています(笑)
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そして空はピンク色です。
こちらにも2匹の猫がいます。
1匹の猫の首には、鈴が付いています。
2匹の猫は、若い男を上から見ています。
さらに、右上に猫のカップルが月を眺めています。
空には、たくさんの星、ハートの星が輝いています。
そして、若い男と女の子の足元は、道路になっています。
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今回は、前回ほどではないんですが、全体的に時間が掛かりました。
特に、猫の部分が一番時間が掛かりました😊
個人釣に猫は大好きなので、描いていて楽しかったです😊✨
今回は、歌舞伎舞踊・『蚤取男』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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