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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『英執着獅子』(はなぶさ しゅうちゃくじし)です。
今日の絵は、傾城(けいせい)と獅子の精が主役の歌舞伎舞踊劇です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『英執着獅子』
(はなぶさ しゅうちゃくじし)
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あらすじ
「石橋」(しゃっきょう)の獅子と言えば、立役の勇壮な狂いを連想するが、元来は女形が演じたものであった。
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歌舞伎界で、まだ女形が所作事を専売のように上演していた頃、女形は傾城役と獅子の所作事が演じられるようになるのが最高とされていた。
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本作はその名残が窺える時代の石橋舞踊である。
◇◇◇
傾城(けいせい)は客と枕を並べる生業(なりわい)に疲れ、二十そこそこの若さにもかかわらず、「冷たい女」と噂されている自分自身に、心底嫌気が差している。
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馴染みの相手は気のきかない男で、傾城の悩みをいたわるどころか、来ると言っておいて来ないことさえある。
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ある朝、髪を上げず後ろで結んだだけの簡単な身支度で、この男を二階から見送ったあと、傾城は寂しさと自責の念から次第に物狂いになる。
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後半は、扇の獅子を頭に裾引きのまま獅子の狂いとなる。
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「相生獅子」(あいおいじし)、「枕獅子」(まくらじし)と並んで、女形三大石橋に数えられている。
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衣装メモ
傾城の衣装は、地位の高い花魁姿です。藍色の打掛に中がピンク色の着物になっています。
藍色の打掛には、赤とピンク色の大きな牡丹の花が刺繍されています。
中に着ている、ピンク色の着物には、細かい格子模様が描かれています。
そして、青色の前帯を締めています。
頭には、豪華な鼈甲櫛(べっこうぐし)がたくさん付けています。そして、紫色の鉢巻きが見えていますが、これは傾城が狂乱している様を表現しています。
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手には、扇獅子(おうぎじし)という、獅子の毛が付いた扇を持って踊っています。
一方、後ろには、傾城が獅子となった姿です。早変わりで、ピンク色の着物になっています。
ピンク色の着物には、金色の雲と家紋がデザインされています。
紫色の着物から、ピンク色の衣装へ早変わりした場面です。
真っ白な長く白い髪の毛に、頭にはピンク色の牡丹を載せています。
獅子の精は、橋の上に立っています。
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獅子の精が、橋の上で見得を切る、クライマックスの場面です。
今回の表現ポイント
背景は、黄色い空があり、向こう側には崖が見えています。非常に険しい崖となっています。
そして左側には、岩と大きな牡丹の花が咲いています。赤・黄色・ピンクの牡丹の花です。
続いて、右側には大きな滝が流れています。
さらに、ピンク色の蝶々が飛んでいます。
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獅子が登場する舞踊劇では、牡丹と蝶々が必ず舞台に付きます。
傾城が獅子の精へと変化していく場面を、優雅に表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『英執着獅子』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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