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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『花がたみ』(はながたみ)です。
今日の絵は、帝に恋心を抱く、照日の前(てるひのまえ)という女性が主役です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『花がたみ』
(はながたみ)
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あらすじ
越前国・味真野(あじまの)に、応神天皇の子孫である大迹部(おおあとべ)皇子が住んでいた。
皇子は武烈天皇より皇位を譲られ、継体天皇(けいたいてんのう)となり、都へ旅立つ。
帝は、味真野にて寵愛していた照日の前(てるひのまえ)に使者を送り、手紙と愛用した花筐(はながたみ)を届ける。
出先で使者を迎えた照日の前は、天皇の即位を喜びながらも、突然の別れに、寂しく悲しい気持ちを抑えられず、手紙と花籠を抱いて、自分の里に帰る。
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大和国玉穂の都に遷都した継体天皇は、ある秋の日、警護に当たる官人らを引き連れて、紅葉見物に出掛けた。
そこに照日の前と花籠を持った侍女が現れる。
彼女は、天皇への恋情が募るあまり、狂女となって故郷を飛び出し、都を目指して旅をしてきたのであった。
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狂女・照日の前が、帝の行列の前の方に飛びだすと、官人が狂女を押し止め、侍女の持つ花籠をはたき落とす。
照日の前はこれをとがめ、
「帝の愛用された花籠を打ち落とす者こそ狂っている」
と言い、帝に逢えない我が身の辛さに泣き伏してしまう。
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官人は帝(天皇)の命令を受けて、照日の前に対し、帝の行列の前で狂い舞うように促す。
照日の前は喜びの舞を舞った後、漢の武帝と李夫人との悲しい恋の顛末を物語りつつ、それとなく我が身に引き寄せて、帝への恋心を訴える。
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帝は、照日の前から花籠を受け取って見て、確かに自分が愛用した品だと確認し、狂気を離れれば、再び以前のように一緒になろうと伝えた。
照日の前は、帝の深い情愛に感激し、正気に戻った。
かくして二人は、玉穂の都へ一緒に帰っていくのであった。
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この花筐(はながたみ)以降、「かたみ」という言葉は、愛しい人の愛用の品という意味を持つようになったと伝えられている。
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衣装メモ
●照日の前の衣装は、上がピンク色の短い着物から、白い着物に早変わりしています。
白い着物には、袖の部分に青と紫色の草花、下の部分には水色の川と赤とピンク色の花が描かれています。
ピンク色の着物には、格子模様がデザインされています。
そして、頭にもピンクの花の髪飾りを付けています。
照日の前は、赤い扇を手にしています。
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今回の表現ポイント
●背景は、様々な種類の花が舞っています。
そして、右下は照日の前が持つ花籠(はなかご)です。
さらに、お面を付けた人が手紙を読んでいます。
これは、能の『花がたみ』です。
照日の前が、帝に手紙を綴っているところを、能の照日の前で表現しました。
能楽の照日の前は、松の木の前で手紙を手にしています。
そして衣装は、能楽の衣装です。オレンジ色と薄黄色で統一された装束に、赤・青・水色・ピンク・紫色の花が描かれています。
同じ「花がたみ」の演目である、歌舞伎と能の夢のコラボです。
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一つの舞台に、歌舞伎と能楽の「花がたみ」を表現して描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『花がたみ』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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