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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・【舞鶴雪月花】(ぶかく せつげっか)です。
今日の絵は、桜の精、松虫、雪だるまがそれぞれ登場する歌舞伎舞踊です。
上の巻、中の巻、下の巻三つの場面を描きました。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
【舞鶴雪月花】
(ぶかく せつげっか)
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あらすじ
●長唄
●作:萩原雪夫 ●作曲:十四世・杵屋六左衛門 ●振付:藤間勘十郎 |
『舞鶴雪月花』は、萩原雪夫が先代勘三郎のために書いた舞踊である。
作者である萩原雪夫が、中村屋のために最初に作ったのが「大江山酒呑童子」(おおえやま しゅてんどうじ)。
その「大江山」が好評を得たので、「今度は『雪月花』のようなものを踊りたい、そしていずれも人間でなく、何かの精として演じたい」との希望があり「舞鶴雪月花」を作ったという。
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舞鶴(ぶかく)というのは中村屋の俳名で、中村屋が桜の精の美しい娘、勘九郎を相手の親子の松虫、最後が軽妙な雪達磨を三変化の早替わりで踊りぬいた。
三景ともはかない命を惜しみ、愛おしんでいる。その煌めきを描いている。
春の桜、秋の松虫、冬の雪達磨による舞踊。
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◇◇◇
〈上の巻〉さくら
舞台が明るくなると、桜のピンクがふわぁっと客席まで溢れてくる。
床まで届く長い吊り枝の後ろから、恥ずかしそうに顔を覗かせる桜の精。
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桜の柄の着付から、引き抜きで葉桜の着付になり、華やかに明るく舞う。
そして、袖を盃に見立てて酒を飲み、ほろ酔い気分で舞い踊る。
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華やかに明るく舞うのだが、そこには季節の移ろいがある。
「花の命は短くて」という言葉を想起するほど、あっという間に踊り終える。そこには、はかないからこその命の煌めきがある。
「逝く春を いかにとどめん……」楽しい時間が過ぎるのは早いもので、散る桜をゆっくりと眺める仕草の後、花道のスッポンから自らも風に散るように、回りながら消えて行く桜の精。
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■〈中の巻〉松虫
月夜。下手(しもて)に大きな黄色い月が見えている。中央から松虫の子がせり上がってくる。ぴょんと伸びた触角が可愛らしい。
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やがてスッポンから親の松虫が登場。出会えた喜びに二匹は寄り添い、しばし楽しく鳴き競う。
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そのうち子は踊り疲れて眠りにつく。
「われを呼ぶ妻の声……」松虫は顔を上げて、声の来るほうを探る。
風は徐々に冷たくなり、息で手を温めながら松虫は妻の声に誘われて、あの世へと旅立って行く。
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■〈下の巻〉雪達磨
闇に深々と降り積もる雪。雪の中には大きな雪達磨(ゆきだるま)が一つ。このハリボテの雪達磨の陰から雪達磨が登場する。
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命を持った雪達磨が人間に恋をして、何とか想いを伝えようとする。
「溶けたくねえ」と雪達磨が呟く。
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雪達磨は、必死に雪をかきあつめ、身体に顔に貼り付けるが間に合わない。顔がぐにゃり、脚がぐにゃり、手がぐにゃり…やがて消えていく。
陽が差し、雪達磨は溶けてその命を終えていく。
残るのは残骸と朝日だけ…。
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ゴーンと鐘の音が響く町に昇ってきた真っ赤な朝日。
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雪達磨の「雪」と、松虫の鳴く秋の「月」、そして桜の「花」。季節感があって風情がたっぷりなのと、愛嬌と哀愁、そして美しさの盛り合わせた30分の舞踊である。
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衣装メモ
●まず、上の巻の主役は、桜の精です。
桜の精の衣装は、水色に桜の模様の振袖から、赤い振袖から早変わりするところです。
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水色の振袖は満開の桜、赤い振袖は桜が散り、葉桜となるところを現しています。
どちらの振袖にも黄色い房が付いています。
この場面の背景は、枝垂れ桜です。
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桜の精から、枝垂れ桜が飛び出しているイメージで描きました。
●続いて中段左側は、〈中の巻〉の松虫の場面です。松虫の親子が踊っています。
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どちらも、緑を基調にした衣装で、頭には触覚が付いていますね。
この場面の背景は、夜空に枯れ葉です。
●そして、中段右側は、〈下の巻〉の雪達磨の場面です。
この場面の登場人物は雪達磨(ゆきだるま)です。
白い着物に、頭には鉢巻きを巻いています。
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顔がパンダのようですが、雪達磨です(笑)
この場面の背景は、冬の夜と雪だるまです。
そして中段の部分だけ夜になっています。
春・秋・冬を表現しています。
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今回の表現ポイント
●そして全体の背景は、最上段に鎮座する太陽です。
これまで太陽は何度か描いていますが、今回の太陽は、顔を描きました。
女神のようなイメージにしたかったので、ギャル系のっ女の子の顔で表現しました。
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おでこには、蓮の花が付き、黄色い炎の部分からは、たくさんの飾りジャラジャラと付いています。
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さらに、太陽からは青い陽射しが降り注ぎ、キラキラと舞台全体を照らしています。
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今回は、桜の精と枝垂れ桜の部分が一番時間が掛かりました。
その次が、ギャル系の太陽ですね✨
今回の絵は、いろんなキャラクターが登場するので、とても描きやすかったです。
今回は、歌舞伎舞踊・【舞鶴雪月花】を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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