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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『羽根の禿』(はねのかむろ)です。
禿(かむろ)とは、花魁の見習いの少女のことをいいます。
今日の絵は、その少女が主役の舞踊です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『羽根の禿』
(はねのかむろ)
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あらすじ
長唄。
●天明5年、江戸桐座初演。
●作詞:不詳
●作曲:初世杵屋正次郎
●振付:二世西川扇蔵
●本名題:『春昔由縁英』 (はるはむかし ゆかりのはなぶさ) 。五変化の一つ。
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吉原の鼓楼の格子先、正月飾りのある門口で、禿が羽根突きをしている状景を描写した風俗舞踊。朗らかで可愛らしい舞踊である。
禿(かむろ)とは、遊女の小間使いで、6歳~13、4歳くらいまでの少女をさしていう。
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この曲は、少女の年齢不相応のおませさを表現しながら、初春の廓(くるわ)の雰囲気を描いた演目である。
◇◇◇
江戸は吉原の正月。
普段は午前6時に起きて雑用をする禿(かむろ)も、この日は、遊びの時間をもらえる。
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かわいらしい少女が、
〽️禿々と沢山そうに、言うてくだすんな」
などの唄に載せて、物知り顔に恋の手練手管を踊る。
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〽️つくつくつく」
と羽子板で羽根突きをするが、羽根が飛び門松の先端にひっかかってしまう。
背が届かない禿は、 ぽっくりの下駄を重ねた上に乗り、羽子板で払い落とした後、羽根を持ちぽっくりの下駄をはいてきめ、通り神楽又は清掻で幕となる。
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羽根を突く数は、禿の成長していく過程を表している。
12分程の短い舞踊だが、正月の廓ののんびりと華やいだ雰囲気。
格子や門松を大きくして、禿を小さく見せるのは、六代目尾上菊五郎の工夫である。
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衣装メモ
主役である、禿の少女は、顔と髪型だけ今風に描きました。
茶髪のヘアスタイルに、赤とピンクのお花の髪飾りが付いています。藤の花も付けています。
衣装は、歌舞伎と同じままです。
禿の少女は、真っ赤な着物を着ています。
着物には、色鮮やかな松竹梅の模様が入っています。
この赤い着物の両袖から、長いリボンが足元まで垂れています。
青色の帯には、銀色の花模様が刺繍されています。
少女は、底の厚い黒い下駄を履いています。
そして少女の左手には、羽子板を持って踊っているところです。
この羽子板には、歌舞伎の隈取りが描かれてあります。歌舞伎十八番・『矢の根』(やのね)の主役の隈取りです。
女の子は、楽しそうに羽根突きをして遊んでいます。
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今回の表現ポイント
背景は、正月の設定なので、両サイドに大きな門松が飾られています。門松は、その形から、別名『笑い竹』とも言われています。
竹が口を開けて、笑っているように見えますね。
お正月の飾りとしてはもちろん、縁起の良い物として昔から飾られています。ショッピングセンターや各家庭でも、年末が近づくと飾られます。
そして、少女が羽根突きをしている場面を、たくさんの羽根突きの羽根で表現しました。
とてもカラフルな色合いです。
さらに正月の雪を、金色の四角い雪で表現しました。
雪がキラキラと少女に降り注いでいるイメージです。
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歌舞伎に登場する少女を、現代風の女の子で表現して、女の子が正月の羽根突きを楽しんでいるところをイメージして描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『羽根の禿』を紹介しました😊
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