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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・『続篇華果西遊記』(つづくたび かかさいゆうき)です。
今日の絵は、歌舞伎バージョンの西遊記です。
そして、今回は2枚描きました。
1枚目が、三蔵法師一行を見守る観音菩薩です。
2枚目が、天竺を目指して旅をする三蔵法師一行です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『続篇華果西遊記』
(つづくたび かかさいゆうき)
あらすじ
歌舞伎・西遊記は、昭和11年明治座で上演された。
それを元に、二世・市川猿之助が昭和13年明治座で上演、その後三世・猿之助(猿翁)が上演した。
タイトルにある、華果(かか)は、猿之助の俳名である。
◇◇◇
十万八千里の道をはるばる、幾山を超えて天竺へ赴く高僧・玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)の旅は続く。
唐の太宗皇帝(たいそうこうてい)の勅命を蒙り、大乗の御経(だいじょうのみきょう)を受けに行くのである。
三蔵が乗る白馬の轡(くつわ)を取る孫悟空、それに、熊手を持った猪八戒と、宝杖を手にする沙悟浄も付き随う。
一行は、金簾女王(きんれんじょうおう)の御殿に招かれる。
悟空、猪八戒、沙悟浄は宴に酔いつぶれてしまう。
実はこの金簾女王は、大蛇の精であった。
三蔵法師、猪八戒、沙悟浄は、金簾女王の棲み家である、蛇盤山(じゃばんざん)に連れ去られてしまう。
悟空は、師匠の行方を追って蛇盤山のふもとに来て、大勢の猿の分身を従え、金簾女王に立ち向かう。
金簾女王は、蛇盤山の金角という千年の年を経る大蛇だとの名乗を上げる。
そして大勢の眷属を呼び出し、火を吹きかけての火攻めにする。
烈しい闘いとなったが、やがて悟空は、観世音菩薩から授かった雪招ぎの旗によって吹雪を起こし、祈りとともに猛火を鎮める。
しきりと降る大雪についに大蛇はしたびらめとなり、やがて鎮火する。
孫悟空の分身によって救われた猪八戒と沙悟浄も駆け付ける。
そして、三蔵法師も救出された。
かくして観世音の導きによって危機を脱した三蔵法師と孫悟空たち共の者は、再び天竺を目指して旅を続けるのであった。
雲の台(うてな)にましめす観世音に見守られながら…。
衣装メモ
観音菩薩の衣装は、市川猿之助さんのスーパー歌舞伎でも使用された衣装です。
今回は実際の衣装よりも、より豪華に描きました。
オレンジとピンクのドレス風の衣装です。袖は青色になっています。
そして、肩からお腹の下に掛けて、緑色の中国風の鎧を付けています。
頭は、とても豪華なヘッドドレスになっています。
頭には、雲や花をかたどった飾りが付いています。
そして、頭の周りにある、ぐるっと円状になった花形のものは、蓮の花をイメージした後光です。
観音菩薩の背後にあるものは、後光です。
雲の模様などを細かく描きました。
そして後光は、金色・赤・水色で統一しています。
さらに、後光、周りにある6つの丸い文字は、梵字(ぼんじ)です。
この梵字一文字で、観音菩薩を現しています。
観音菩薩の手には、銀色の蓮の花が見えています。
そして観音菩薩は、ピンク色の蓮の花の上に鎮座しています。
天界なので、下側は黄色い雲がたくさん流れています。
観音様は、かなり派手な衣装ですね(笑)
全身キンキラキンです(笑)
続いて2枚目の衣装の解説です。
三蔵法師一行です。
三蔵法師は、藤色の衣装です。
お坊さんなので、肩から袈裟(けさ)を下げています。
頭には、お坊さんが被る僧帽(そうぼう)と呼ばれるものを被っています。
左手に錫杖(しゃくじょう)と呼ばれる、お坊さんが使う杖を手にしています。
続いて孫悟空は、赤を基調にした中国衣装です。
袖と襟の部分に、雷紋(らいもん)と呼ばれる中国模様が描かれています。
よく、ラーメンのどんぶりに付いている紋ですね。
左手に如意棒を持ち、顔は歌舞伎の赤い隈取りが施されています。
猪八戒は、白を基調にした中国衣装です。
肩と襟の部分が黒です。
頭には、豚の耳とような帽子を被っています。
そして沙悟浄は、青緑色の中国衣装です。
髪も緑色です。
そして、宝杖と呼ばれるものを手にしています。
今回の表現ポイント
今回は、日本の題材ではなく、中国の題材なので、背景も中国風です。
2枚とも背景は、崖のような山です。
これは、中国の水墨画をイメージして描きました。
この崖の山は、薄墨と薄いグレーで描きました。
そして、観音様の絵の背景には、ピンク色の和服の雲を描き、女性らしさを表現しました。
衣装は中国風、雲は日本風と、どこか不思議な感じを表現したかったので、このような表現で描きました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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