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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎十八番・『矢の根』(やのね)です。
今日の絵は、曽我五郎時致(そがごろう ときむね)という男性が主役の演目です。
今回は、曽我五郎を女性で表現しました。
そして、実際に歌舞伎の舞台で演じられる、曽我五郎も描きました。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎十八番
『矢の根』
(やのね)
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あらすじ
七代目・市川團十郎が天保3年(1832)に選定した、市川團十郎家の家の芸十八作品の一つ。
本名題、『扇恵方曽我』(すえひろ えほうそが)。
二代目・團十郎が演じた『扇恵方曽我』の一部をもとに、のちにいろいろな外題で上演されたが、改訂し七代目・團十郎が寿狂言十八番の内と銘打って上演、現在の演出が完成された。
父の仇を討つために正月でも矢の根を研ぐ曽我五郎。力感あふれる荒事の様式美と洒落っ気で魅せる祝祭劇である。
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親の仇を討つため、貧乏暮らしでも日々鍛錬する曽我五郎時致(そがのごろう ときむね)。
そんな五郎もお正月は酒を飲み、雑煮を食べるひとときがある。
しかし、うたた寝して夢に出てきたのは、助けを求める兄の十郎。
若々しく超人的な豪快さと洒落っけを見せる、動く絵画のような様式美。市川團十郎家に伝わる、歌舞伎十八番の代表作である。
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◇◇◇
ここは相模国(さがみのくに)古井(ふるい)。
ここは、曽我五郎時致(そがごろうときむね)の故郷である。
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舞台正面の家の障子が上がると、五郎は炬燵の櫓(やぐら)に腰をかけ、親の仇を討つために、大きな矢の根(※やじり)を砥石で研いでいる。
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「どんなに敵の工藤祐経が
威勢を振るっていても
負けないつもりだが、貧乏だ」
と五郎はこぼしつつ、自分のもとへ福をもたらしてくれない七福神の悪口を言っている。
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するとそこへ、大薩摩主膳太夫(おおざつま しゅぜんたゆう)が新年の挨拶にやってくる。
主膳太夫は、お年玉として縁起の良い宝船の絵を置いて帰る。
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主膳太夫が帰ったあと、五郎は宝船の絵を敷き、砥石を枕に、
「仇を討つ良い夢を見よう」
と、とろとろと居眠りをする。
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しばらくすると、夢に兄の十郎の生霊が現れ、
「祐経に捕らえられた、
起きて助けに来てくれ」
と呼びかける。
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「大変だ!」
と五郎は飛び起き、たまたま大根を売りに来た馬子(まご)の馬をむりやり奪って乗り、大根を鞭にして馬を急がせ、兄のもとへと向かってゆく。
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衣装メモ
●女性の曽我五郎は、女の子の姿です。衣装は、袖がピンク色の黒い着物を着ています。青いモルフォ蝶やハートの模様が付いています。
上半身は、黒い着物から、ピンク色の着物に変わっています。ピンク色の着物にもハートの模様がデザインされています。
そして、ピンクと紫色の仁王襷(におうだすき)と呼ばれるものを肩から付けています。
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頭にはたくさんのカラフルな花を付けています。
ヘアスタイルは、今風に描きました。
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●一方、男性の曽我五郎は、袖が赤の黒い着物を着ています。
こちらは、アゲハチョウの模様になっています。
そして、上半身は黒い着物から、赤い衣装に変わっています。こちらは、水色と紫色の仁王襷を付けています。
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頭は、カニの足のような髪になっています。これは、車鬢(くるまびん)と呼ばれるものです。顔は、歌舞伎の隈取りの中でも一番派手な、筋隈(すじぐま)と呼ばれる隈取りになっています。
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二人とも、巨大な矢を手にして、足を砥石に乗せて、矢の先を研いでいるところです。
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今回の表現ポイント
●背景は色は、ピンク色にしました。
そして、全体が水色と黄緑の水玉模様になっています。
ピンク色の空間には、黄色いアゲハチョウも飛んでいます。
このアゲハチョウは、曽我五郎が着ている着物から発想を飛ばしました。
さらに、青い円の中にたくさんの矢が密集しています。
そして、この円の中に矢がたくさんあり、グルグルと回転しています(笑)
赤、金、銀の矢が回っていますね。
これは、矢車(やぐるま)と呼ばれるものです。
よく、こいのぼりの棒の先に付いています。風が吹くと、クルクルと回転します。
この矢車は、『矢の根』というタイトルからイメージを膨らまして描きました。
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そして、舞台下は久しぶりに市松模様を描きました。
今回は、いつもよりかなり時間が掛かりました(笑)😌
特に時間が掛かった部分は、二人の曽我五郎の衣装と矢車ですね。
古典歌舞伎の曽我五郎を、若い女の子で表現し、舞台全体のをポップな色彩で表現して描きました。
今回は、歌舞伎十八番・『矢の根』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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