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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・『由良湊千軒長者』(ゆらのみなと せんげんちょうじゃ)です。
今日の絵は、おさんという女性が、生まれながらにして持った、鶏娘(とりむすめ)であったというお話です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『由良湊千軒長者』
(ゆらのみなと せんげんちょうじゃ)
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あらすじ
通称、『鶏娘』(とりむすめ)。
由良の湊の長者・三庄太夫の娘おさんは、使用人を酷使する邪険な父と違って心優しく、京都で出会った元吉要之助に恋心を抱いていた。
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そして彼女は父親の非道の因果で、明け方になると、鶏のように声を上げてはばたく奇癖を持った「鶏娘」に生まれついていた。
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要之助が仕えた岩木政氏の子である安寿姫と対子丸王は、領地を狙う大江時廉の奸計によって人買いに身柄を渡される。
大江と結託していた三庄太夫に売られてからは重労働を課せられ、非道な仕打ちを受ける日々を送っていた。
安寿姫と対王丸を尋ねてきた要之助は、兄弟ともども岩木の余類であることが知られて捕えられ、雪の降るなか拷問を受ける。
明け六つ、鶏が鳴く頃までに白状しなければ要之助が斬り殺されると知ったおさんは、どうにか鶏を鳴かせるまいと狂乱するが、無情にも夜明けが近づき、自身が鶏の声を発してしまう。
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そして、要之助が太夫を狙って投げた懐剣に打たれ、要之助が幼くして太夫に捨てられた実兄であったと悟りながら死んでいくのであった。
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争っていた相手が我が子であり、しかも己の行いのため鶏娘と生まれたおさんは、実の兄とも知らずその子に恋をしていたと知るに至り、三庄太夫も遂に先非を悔いて、自ら首を鋸引きにして息絶えた。
舞台では、鶏を模した衣装のおさんが、本物の鶏を追い回すうちに、自ら声を上げ羽ばたいてしまう演出となる。
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衣装メモ
今回の主役である、おさんの衣裳は、ニワトリをイメージした衣裳になっています。
赤紫色の着物から、水色の衣装に早変わりしています。
この衣装には、ニワトリの羽がデザインされています。雌鳥をイメージしていますね。
肩の部分には黄色い羽、胸元には緑色の羽が付いています。
そして頭には、ピンクのリボンや金色の飾りを乗せています。
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ニワトリとなったおさんが、夜明けを告げているところです。
今回の表現ポイント
続いて、背景の解説です。
おさんの後ろにあるのは、障子です。
障子が二枚、向かい合わさって斜めになっていますね。
これは、障子が外れて倒れているところです。
そして、おさんが鶏娘であるという事で、背景には吹雪の中、大きなニワトリが夜明けを告げて鳴いている場面を描きました。
障子の奥から、ニワトリとなったおさんが現れたところを、イメージして描きました😊
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今回は、歌舞伎狂言・『由良湊千軒長者』を紹介しました。
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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