ご訪問ありがとうございます✨
絵師ひでまさです😊
本日もご覧いただき、ありがとうございます😊✨
このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『珠取海女』(たまとりあま)です。
今日の絵は、一人の女性が龍神に盗られた珠を奪い返す物語です。
主役は、海女(あま)です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『珠取海女』
(たまとりあま)
(※クリックすると画像が拡大します)
あらすじ
地唄舞。
「珠取海女」は、讃岐の志度の浦が舞台の物語である。
(※クリックすると画像が拡大します)
藤原不比良(ふじわらのふひら)が海女(あま)と契り、子供を授かる。
子供は房前(ふさざき)と名付けられた。
不比良は、昔、志度の浦(しどのうら)で唐土から贈られた宝珠を、悪龍に奪われてしまったことを海女に話す。
(※クリックすると画像が拡大します)
そして、その宝珠を取り返せばその子を世継ぎにするという約束を海女と交わす。
海女は我が子のために、命がけで海中深くわけ入って龍と戦い、悪戦苦闘の末、宝珠を奪い返す。
(※クリックすると画像が拡大します)
海女は、取り返した珠を、龍神に奪われないように剣で乳の下をかき切り、珠を隠す。
海辺にいた人々が海女を引き上げるが、珠と引き換えに海女は息絶える。
(※クリックすると画像が拡大します)
それから年月は経ち、藤原不比等の子、今は大臣となった房前(ふさざき)は、亡母を追善しようと、讃岐の国・志度の浦を訪れる。
志度の浦で大臣一行は、ひとりの女の海人に出会った。
一行としばし問答した後、海人は従者から海に入って海松布(みるめ)を刈るよう頼まれ、そこから思い出したように、かつてこの浦であった出来事を語り始める。
(※クリックすると画像が拡大します)
不比等の妹君が、唐帝の后になったことから贈られた面向不背(めんこうふはい)の玉が龍宮に奪われ、それを取り返すために不比等が身分を隠してこの浦に住んだこと、
そして不比等と結ばれた海女が一人の男子をもうけたこと、そして子を不比等の世継ぎにするため、自らの命を投げ打って玉を取り返したこと……。
語りつつ、珠取りの様子を真似て見せた海人は、ついに自分こそが房前の大臣の母であると名乗り、涙のうちに房前の大臣に手紙を渡し、海中に姿を消した。
(※クリックすると画像が拡大します)
亡き母の亡霊だと分かった房前の大臣は、手紙を開き、冥界で助けを求める母の願いを知り、志度寺にて十三回忌の追善供養を執り行う。
法華経を読誦しているうちに龍女(りゅうにょ)となった母が現れ、さわやかに舞い、仏縁を得た喜びを表す。
(※クリックすると画像が拡大します)
はじめの海女の悲しい語りそして後段の母の情念の激しさ、この静と動との対照が圧倒的である。
飛び上がったり寝転がったり台詞を言ったりといった、地唄舞には珍しい大変アクティブな演目である。
(※クリックすると画像が拡大します)
衣装メモ
●海女の衣装は、薄紫色の着物です。
片袖は、赤い着物に変わっています。
そして、ピンクと赤の帯を前結びに締めています。
さらに、おそらく初めての表現だと思いますが、海女が短刀を口に咥えています。
(※クリックすると画像が拡大します)
ちょうど見得を切っているところです。
海女の横にあるものは、籠(かご)です。
今回の表現ポイント
●海女の真後ろは、志度の浦(しどのうら)の岸壁です。岩があり、海も見えています。
今回の背景は、龍の珠の物語ということで、空全体に龍の珠を描きました。
珠の一つ一つに、龍の文字が入っています。
そして、真ん中の大きな珠は、龍が珠を持っているところを、手だけで表現しました。
龍の珠は、キラキラ輝いていますね。
(※クリックすると画像が拡大します)
さらに、海女の周りにも、龍の珠がたくさん光っています。
合計13個の龍の珠を描きました(笑)
今回は、戦いの場面なんですが、あえてキレイ系に描きたかったので、こういった表現にして描きました。
(※クリックすると画像が拡大します)
実は今回の絵は、背景が全然決まらなかったんです(笑)
最初、龍神を描いたんですが、どうもしっくり来なくて(笑)
なので、一旦龍から離れて、珠に焦点を当てようと考えていたら、龍の手だけを描こうに思い付きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『珠取海女』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
この作品にご興味のある方、又はご購入を希望される方は
お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
最近の記事