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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『熊野』(ゆや)です。
熊野と書いて《ゆや》と読みます。
読みが難しいですね(笑)
今日の絵は、熊野という女性が、母親の病の知らせの手紙を読む場面を描きました。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『熊野』
(ゆや)
あらすじ
長唄。
作・三島由紀夫、作曲・杵屋栄蔵、振付・六世藤間勘十郎。
昭和30年2月、第二回莟回の折り歌舞伎で初演された。
◇◇◇
平宗盛(たいらのむねもり)の愛妾である熊野(ゆや)のもとへ、東国に住む母親の病が重いと記された手紙が届けられる。
熊野は帰国の旨を宗盛に願い出る。
しかし、熊野を寵愛する宗盛はこれを許さない。
そして宗盛は、熊野を始め、従者や朝顔を連れて花見に出かける。
やがて牛車は清水寺に着いた。
花見の宴会が始まり、熊野は観音堂で祈りを捧げる。
やがて熊野は呼び出され、自分の女主人としての役割を思い出す。
宗盛に勧められ花見の一座を喜ばせようと、心ならずも熊野は桜の頃の清水を讃えながら舞(中ノ舞)を舞うが、折悪しく村雨が花を散らす。それを見た熊野は、
いかにせん都の春も惜しけれど、
馴れし東の花や散るらん
の歌を詠む。
母親との対面が許されず悲しむ熊野の舞を見るうちに、さすがの宗盛も哀れに思い、ついに帰国を許すのであった。
熊野は観世音の功徳と感謝し、宗盛の気が変わらない内にと、すぐさま故郷を目指し出立する。
能をもとにした典雅な長唄舞踊である。
能の『熊野』に題材をとり、熊野は能、宗盛は歌舞伎、僧は新劇の感じでまとめるつもりだったと、作者である三島由紀夫は後年語っている。
衣装メモ
熊野の衣装は、能楽のような衣装です。
上に羽織っている衣装は、オレンジ色と薄紫色で統一されています。
この衣装には、たくさんの草花や金銀の豪華な装飾が施されています。
そして、牛車も描かれています。
下は赤い着物で、菱形の模様が描かれています。
頭には髪飾りが一切なく、黒髪を垂らしています。
右手に扇、左手に手紙を持ち読むところです。
今回の熊野の衣装は、とにかく細かくて、描き上げるまでに時間が掛かりました。
今回の表現ポイント
今回の背景は、満開の桜の山に五重の塔がそびえています。
舞台下側には、赤い欄干に、青の装飾が施された彫刻が横一列に並んでいます。
そして一面、満開の桜が咲き乱れて、ところどころに黄緑色の山肌も見えています。
左側に見える五重の塔は、赤、オレンジ、山吹色、黄色だけで描きました。
縁取りは一切していません。
こちらの描き方で描いた方が、大自然の風景に違和感なく馴染むと感じたので、このように描きました。
今回は、満開の桜を背景に、手紙を読む熊野という女性を表現して描きました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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