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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・『湧昇水鯉滝』(わきのぼる みずにこいたき)の中にある、《鯉つかみの場》です。
今回の絵は、1枚目が主役である、鯉の本性を現した小桜姫(こざくらひめ)、2枚目が、舞を披露する小桜姫です。
小桜姫が変身する前と、変身した後の姿を楽しんでいただけたらと思います✨
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『湧昇水鯉滝』
(わきのぼる みずにこいたき)
《鯉つかみの場》
あらすじ
季節は春。
琵琶湖に映る美しい景色の中、凛々しい若衆の滝窓志賀之助(たきまど しがのすけ)と、美しい小桜姫(こざくらひめ)。
二人は小舟を漕ぎ出し、舟遊びをしている。
二人が舟からおりると季節は夏へ。
仲睦まじい蛍狩りの様子を踊る。
やがて秋を迎え、二人は紅葉の中で華やかな舞を見せる。
しかし志賀之助は、月明かりに写る小桜姫の影を見て、姫が琵琶湖に住む鯉の化生であると気づく。
小桜姫の正体は、許嫁の真鯉を人間に殺された恨みから、化生となった緋鯉だったのである。
本性を見破られた小桜姫は、巨大な怪魚へと姿を変える。
そして湖上で、鯉と志賀之助との激しい戦いが繰り広げられる。
精も根も尽き果てる壮絶な戦いの末、志賀之助は鯉の頂点に立つ。
日本の春夏秋冬を感じさせる舞台である。
衣装メモ
今回は、主役である小桜姫を2枚描きました。
1枚目は、小桜姫が緋鯉の正体を現した場面です。
小桜姫の衣装は、赤い振袖から、ぶっ返りと呼ばれる手法(※上半身だけを引き抜き、腰から下に引き抜いた衣裳を垂らし、その衣裳で下半身まで隠してしまうというもの)
で、青い鱗模様の衣装に変身しています。
鯉の精なので、鯉のぼりのような衣装ですね。
そして、頭にはピンク色の髪飾りを付け、髪は垂らしています。
小桜姫が緋鯉の正体を現し、見得を切っているところです。
2枚目は、小桜姫が変身する前の姿です。
赤い振袖には、オレンジ色の花や川などが描かれています。
頭には、銀色の髪飾りを付け、踊っているところです。
今回の表現ポイント
この『鯉つかみ』という演目は、鯉の精が普通は男性なんです。
ただ、数年前のラスベガス公演で『鯉つかみ』が演じられた時は、鯉の精が《小桜姫》という女性でした。
なので、実際の『鯉つかみ』とは少し内容が違います。
今回の絵は、そのラスベガス公演の『鯉つかみ』を描いてみました。
小桜姫が正体を現した場面の絵は、背景に大きな鯉を描きました。背景色は、濃い青色です。
鯉が飛び跳ね、体からは真っ赤な炎がメラメラと燃えています。
そして、鯉からは波しぶきが出ています。
鯉の周りにある、オレンジ色の雲は、この鯉が妖気です。
この鯉が、妖怪であるというところをイメージして描きました。
舞いを見せる小桜姫の絵は、背景は四季をイメージした襖(ふすま)です。
この襖には、紅葉をイメージしたオレンジ色、桜、滝、春の山などが描かれています。
今回は、このような場面を表現して描きました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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