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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『浮世風呂』(うきよぶろ)です。
今日の絵は、お風呂屋さんの話です。
風呂屋の三助政吉(さんすけまさきち)と女性の姿をした、なめくじの舞踊です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『浮世風呂』
(うきよぶろ)
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あらすじ
長唄。
●昭和12年、東京・歌舞伎座初演。
●作詞:木村富子
●作曲:杵屋佐吉
●振付:二世花柳寿輔
初世・市川猿翁が初演した。
現行の猿之助は、常磐津菊三郎作曲の常磐津地。
市川猿之助の《沢瀉十種》(おもだかじっしゅ)の一つ。
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江戸期に於いて風呂屋は社交場の一つであった。
その昔、風呂屋には「三助」(さんすけ)という職業があった。
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今では考えられないが、その三助、お湯の湯加減を見る、風呂掃除をするといった現代の風呂屋の業務だけでなく、客の背中を流すなどといったサービスも行っていたという。
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◇◇◇
「喜のし湯」(きのしゆ)と染め抜いた暖簾の掛かる風呂場。
欄間には青い波の絵。
江戸の風呂屋「喜のし湯」では、鶏の声がする明け方、赤い下がり姿の三助政吉(まさきち)が、湯加減をみたり客の背中を流したりしている。
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そこへ現れたのは、女の姿をしたなめくじ。
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なめくじは粋な三助に惚れ、口説きにかかりる。
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三助は気味が悪いと、塩をかけて退散させるのであった。
そして、まぜこぜ節で、佐渡甚句、『将門』・『八島』・『かっぽれ』ほかを次々仕方ばなしで踊り分ける。
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最後は彫物に白い晒(さらし)の下り姿の男数人が絡み、三助は高く積み上げられた桶の上へ身軽に飛び上がって桶を振り上げて幕となる。
舞踏を得意とした初世猿翁が創作し、二代目猿翁(三代目猿之助)が、澤瀉十種の一つとして大成させた洒落た味と、軽快な動きが見どころの一幕である。
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衣装メモ
三助政吉の衣装は、白地に黒い沢瀉(おもだか)の紋が入った半纏(はんてん)姿です。
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三助政吉は、なめくじを気味悪がり逃げ出しています。
一方、女性のなめくじの衣装は、黄色の着物に《なめくじ》の文字が書いてあります。
赤い帯には、金色の葉っぱが描かれています。
頭は独特の髪型に、青い飾りを付けています。
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なめくじは、三助政吉はを誘惑しようとしています。
今回の表現ポイント
背景は、風呂屋の大浴場です。
右側には、風呂屋の屋号が入った藍染めの暖簾(のれん)が下がっています。
暖簾には、「きのしゆ」と書かれてあります。
そして、風呂屋ということで、巨大なシャワーが延びています。
シャワーからは、大量のお湯が出ています。
さらに水色の四角いものがたくさん降っています。
これは、塩の結晶です。
三助政吉が、塩をかけてなめくじを退散させる内容なので、このような表現にしました。
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風呂屋に勤める男と、なめくじの女性の楽しい舞踊を明るい色彩で表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『浮世風呂』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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