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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『正札附根元草摺』(しょうふだつき こんげんくさずり)です。
今日の絵は、曽我五郎(そがごろう)と舞鶴(まいづる)という女性の物語です。
美人で力がとても強い舞鶴と、曽我五郎が鎧を引き合う場面です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『正札附根元草摺』
(しょうふだつき こんげんくさずり)
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あらすじ
長唄。
文化11年江戸森田座初演。
作詞不詳、作曲・四世杵屋六三郎、藤間大助振付。
七世・市川團十郎、初世・市川男女蔵が初演。
通称、『草摺引』(くさずりびき)と言われている。
バックに富士山。梅のあしらいなどで初春のお目出度い演目として、定版ともなっている。
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剛毅な立役、優美な女方の対照がみどころとされる。
◇◇◇
曽我五郎(そがごろう)は父の敵・工藤祐経と対面するため、鎧(よろい)を小脇に駆け出そうとする。
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これを止めたのは、小林朝比奈の妹・舞鶴(まいづる)。
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舞鶴が鎧の草摺(防具)を引いて止め、「放せ」「止めた」と力を競う。
五郎が勇み立つと、舞鶴はしおらしい仕草で止め、二人は連れ舞いするが、再び引き合いになる。
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女ながら大力無双の舞鶴は、五郎の持つ鎧の草摺を持って引き止め、その行く手を阻むのであった。
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荒事芸(あらごとげい)の一つで、勇者が力比べする「引合事」(ひきあいごと)を軽妙、華やかに見せる古典舞踊である。
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◆◆◆
曽我兄弟の仇討ちは、幼い兄弟が18年という長い忍苦の末に、めでたく本懐を遂げたという点で昔から人気のある物語であった。
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江戸の歌舞伎では、1720年代以後ずっと江戸時代まで正月に必ず各座で曽我兄弟の事蹟を扱った作品を上演するのが恒例となった。
従っておびただしい曽我劇が生まれた。そして、いつの間にか兄の十郎は二枚目のやさ男、弟の五郎は勇壮豪快な若々しい荒武者という性格が固定されていった。
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五郎という名が江戸の荒神(御霊※ごりょう)信仰と結びついたという説は、ほとんど定説となった。
『草摺引』は、その五郎の示す勇壮な行動を一つの眼目なっている。
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衣装メモ
主役である曽我五郎の衣装は、上が黒の着物から、赤と白の市松模様の着物へと早変わりしています。
下は、黒地にアゲハチョウの模様が付いています。ピンク・水色・黄色・オレンジで描かれた、鮮やかな蝶々です。
帯はピンク色です。
そして赤い隈取りをして、2本の刀を差しています。刀には、緑色の房が付いています。
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一方、舞鶴の衣装は、片袖が五郎と同じく赤と白の市松模様、もう片方は紫色の着物です。
紫色の着物には、家紋が描かれています。
下は、黄色に緑色の菱形がデザインされています。
そして舞鶴の頭には、角のような感じのものが付いていますが、これは《力紙》(ちからがみ)といって、半端ないパワーを持った人を現しています。
舞鶴は、男勝りなので、この力紙を頭に付けています。
そして、大きな刀を脇に差しています。
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二人は、鎧を引き合いしています。しかし、舞鶴の力が強すぎるので、五郎も本気になって鎧を引っ張ります。
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今回の表現ポイント
今日の背景は、下に川があります。
そして、大きな《レインボーブリッジ》を今回は付けました(笑)
その下に、都会のビル街も見えています。
さらに、レインボーブリッジの奥には、富士山も見えています。
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五郎と舞鶴が鎧を引き合う場面に、レインボーブリッジを背景に描き、全体的にバランスの取れる構図に表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『正札附根元草摺』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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